岡田阪神　初陣は２・１５楽天戦　春季Ｃで計６戦予定、一気に“実戦モード”突入　中信兄弟との練習試合は見送り

　岡田阪神の対外試合初戦が、春季キャンプ中の２月１５日・楽天戦（金武）となる見通しであることが２３日、分かった。また、コロナ禍で３年ぶりに沖縄でキャンプを張る、韓国のサムスン・ライオンズとの練習試合も組まれる予定があることも判明。なお、検討されていた元阪神の林威助監督率いる台湾・中信兄弟との練習試合は見送られることになった。

　第２次岡田政権初となる対外試合の予定が判明した。来春の２月１日から始まる沖縄・宜野座キャンプ。「２・１５」に金武に出向き、石井監督率いる楽天と激突する。

　岡田監督はすでに２月１１、１２日に１、２軍合同での延長１２回制、６回でメンバーを入れ替える形の紅白戦２試合の実施を明言。第２クールまでは、しっかりと練習時間を確保した上で、満を持して紅白戦を実施するが、１５日の楽天戦に続き、１８日には宜野座で阪神との練習試合を行うことを、すでにＤｅＮＡが発表済み。一気に“実戦モード”へと入って行く形になる。

　さらにＮＰＢ以外のチームとの対戦も予定されている。コロナ禍で沖縄キャンプを中止していた、韓国のサムスン・ライオンズとの練習試合も実施する方向で調整中。春季キャンプの時期に登板する可能性は低いものの、同チームには阪神の元守護神・呉昇桓も所属している。元阪神の林威助監督率いる台湾・中信兄弟との練習試合は見送られることになったが、注目のカードとなりそうだ。

　指揮官は「対外試合が始まるころになったら絞っていかな。いつまでも競争で、ポジション誰が守るか決まらんようではあかん。かっちりとレギュラーという形で自覚を持たして」と話している。１１、１２日の紅白戦が行われるまでの練習、そしてその試合の結果を見た上で、ある程度、レギュラーを見極める方針だ。

　２月１７～２７日には宮崎で、ＷＢＣを戦う侍ジャパンが合宿を張る。野手では近本、中野、佐藤輝らが代表候補となるが、その面々は阪神でもレギュラーに“当確ランプ”がともっている。左翼は新助っ人のノイジーが最有力候補のため、まずは小幡、木浪らが争う激戦区の遊撃。そして岡田監督が「外野はひとつ空いている」と話し、ドラ１ルーキー・森下に高山、前川、井上、島田らの右翼を巡る争いに注目が集まる。

　すでに発表済みのオープン戦２試合を含めて、春季キャンプでの対外試合は、計６試合を予定。少なくともキャンプ中盤～終盤には、レギュラー争いが決着しているはずだ。