あわせて読みたい
【ハンギョレ】来年の韓国の成長率、25年ぶりに日本に逆転されるか
・政府、輸出・投資支援を大幅に拡大…民生支援は貧弱
・「来年下半期の財政空白に補正予算編成の可能性」
韓国政府が「2023年経済政策方向」で見通した来年の経済状況は、ひと言で「薄氷の上」といえる。企画財政部は来年の成長率見通しを、6月の政府発足直後の2.5%から0.9ポイント下方修正した1.6%とした。アジア通貨危機以後25年ぶりに、長期低成長が固定化した日本(OECDの来年の展望値1.8%)に逆転されるということだ。1970年以後、日本の経済成長率が韓国を上回ったのは、第1・2次オイルショックの1972年と1980年、そしてアジア通貨危機に見舞われた1998年の3回のみ。
政府は来年の経済運用の焦点を危機克服と再跳躍に合わせ、過去最大規模の政策金融供給、輸出・投資支援、規制緩和などを推進することにした。しかし、民間を通じた景気防衛は限界が大きいうえに、高金利にともなう負債負担などで庶民や中産層がさらに厳しくなる可能性が高く、追加補正予算編成の可能性も提起されている。
政府が21日に発表した来年の韓国の成長率展望値1.6%は、主要機関の中でも最も低い部類に入る。韓国開発研究院(KDI)と韓国銀行が先月提示した来年の成長率展望値は、それぞれ1.8%、1.7%。概して政策意志を反映して高い展望値を出してきた政府が、逆に低い数値を提示したのは異例のことだ。チュ・ギョンホ副首相兼企画財政部長官は同日、政府ソウル庁舎で開かれたブリーフィングで「世界経済状況が最近さらに悪くなっており、それを踏まえて率直かつ客観的に国民に数値を提示した」と述べた。
(略)
ハンギョレ 2022-12-22 10:08 修正:2022-12-22 11:19
https://japan.hani.co.kr/arti/economy/45467.html