千葉県は22日、給食の「黙食」は不要と改める通知を県立学校や市町村教育委員会に出した。熊谷俊人知事は同日の定例会見で、「学校によっては、必要以上の対策を行っているケースが散見される」と指摘。「社会全般で活動制限の緩和が進められている中で、子どもだけが過度な制限を課せられることは合理的ではない」と強調した。
文部科学省の通知をふまえた対応。従来「対面での黙食は可」としていた学校の新型コロナ対応ガイドラインを、感染対策をとり「会話を行うことを可」と改訂した。
食後のマスク着用や、黙食を希望する児童生徒への適切な配慮も併記した。
卒業式などの行事についても、従来は開催形式を「工夫する」としていたが、「感染状況のみを理由として、児童生徒や保護者等の入場制限を行わない」と明記。屋内では、「マスクの着用及び大声を控えるよう要請する」とした。(藤谷和広)
朝日新聞 2022年12月23日 8時20分
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