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【新型コロナ】インドの感染者、5億超の可能性も 実態は公式統計よりはるかに深刻
(CNN) 新型コロナウイルスが猛威を振るうインドで報告された症例数は、昨年流行が始まって以来、1760万人を超えた。だが専門家によると、実際の数字は最大でその30倍に上る恐れがある。つまり5億を超えていることになる。
インドの保健当局や専門家は以前から、インフラの不備や人為ミス、検査の低調などを理由に、新型コロナの感染者や死者は大幅に過少報告されている可能性があると指摘していた。
その後、第1波を受けて検査数が大幅に増えるなど、多少事情は変わった。それでも現在第2波に覆われているインドの現実は、公式統計よりはるかに深刻な状況にあると思われる。
ニューデリーの疾病動態経済政策センター(CDDEP)所長ラマナン・ラクスミナラヤン氏は、「昨年の我々の推計では、検査で感染が把握できているのは約30例中、1例のみだった。従って、報告された症例数は、真の感染者数よりはるかに少ない。現場での死者は、公式に報告されているよりはるかに多い」と指摘する。
インド政府は昨年9月に第1波が収束し始めた時点で、死亡率の低さを感染防止対策成功の証と位置づけ、モディ首相は「国全体が新型コロナウイルスとの戦いで勝利を収めるだろう」と宣言していた。
だがその戦いは今も続く。米ワシントン大学保健指標評価研究所の予測モデルによると、インドの1日当たりの死者は5月半ばまで増え続ける見通しだ。ピーク時には1日の死者が現在の4倍を超す1万3000人を超える可能性もある。
「コロナによる死亡を免れた家庭があるとは思えない」「私が考えられる限り、全ての家庭に亡くなった人がいる」とラクスミナラヤン氏は話している。
ヤフーニュース(CNN)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e20e3b59e70658671e4ae658a07c9aa34c8721de