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千賀絶賛のメッツ指揮官が語る“日本人投手起用の難しさ”メジャー先発としてポイントになること
今年はカリフォルニア州サンディエゴで開催されたミーティング期間中のこと。
各チームの監督のメディア対応時、メッツのバック・ショーウォルター監督が「千賀のことを気に入っている」と明言していたのだ。
日本のテレビ局のリポーターから、ソフトバンクから海外FA権を行使した千賀について問われたショーウォルター監督は、
「おまえが彼の代理人か?」「彼は何年契約が欲しいんだ?」などと、しばらくジョークを飛ばす。
その後、千賀について熱っぽく語り続けた。 「(日本から来る投手は)予測が難しいが、いい投手はいい投手。
何人かの優れた日本人投手はここ(米国)でも活躍した。彼はいい投手だ。私たちも彼と話をした。彼は印象的だ。
なぜ高評価されているかは分かるだろう?
彼との会話を楽しんだよ」 66歳のショーウォルター監督は、過去にヤンキース、ダイヤモンドバックス、レンジャーズ、オリオールズでも指揮を執った大ベテラン。
今季メッツで101勝を積み重ね、シーズン終了後に自身4度目となる最優秀監督に選出された名将だ。
シーズン中からメディアとの対話、雑談を好む指揮官だが、メッツが千賀を高評価していることだけでなく、
既に監督自身が千賀と対面したことまで明かしてしまうとは……。
ウインターミーティング中は記者とチーム関係者のやり取りが頻繁に交わされるが、具体的な情報はなかなか出てくるものではない。
正直、監督がここまであからさまに気に入っていることを認めると、逆にメッツの千賀獲得はないのではないかと勘ぐりたくなるくらいだった。
ただ、ミーティング終了後の10日、メッツと千賀が5年7500万ドルで合意と報道されたことは、ご存知の通りである。
一つ付け加えると、ショーウォルター監督は千賀を絶賛するとともに、日本投手を起用する難しさについても述べていた。
オリオールズ時代からなじみの上原浩治氏とは、いまだに親交があるというベテラン監督が指摘する難関とは“中4日での登板”だという。
「(日本の投手は)カレッジベースボールの金曜日に投げる投手のようで、週1度しか投げない。
そういう投手たちにメジャーでは中4日で投げてもらわなければいけない。
1週間に1度、140、150球を投げる投手たちが、中4日で90、100球を投げられるかどうか。
その点について常に考えなければいけないんだ」
実際にボール、マウンドの違いなどともに、千賀にとってもこのメジャーの先発としての登板間隔の短さはポイントになってくるのだろう。
より広大な米国の地で、多くの移動を繰り返し、多くの試合数をこなしながら、中4日でマウンドを守り続けられるのかどうか。その答えは分からないが、適応が必要な部分を既に十分に理解した百戦錬磨の監督の存在は千賀にも助けになるように思える。そして来季の戦いの中で、話好きのショーウォルター監督が、この新戦力に関してどんな言葉を残し続けてくれるかも今から楽しみにしておきたい。(記者コラム・杉浦 大介通信員)
12/17(土) 7:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a38216fb276774f1aa0fcebaf40ed6d69ec2efb