「ギャグで言ったのに」仲里依紗、結婚10年で初めて語った“BIG LOVE”秘話

妻であり、母であり、さらに登録者数169万人（※12月16日現在）のYouTubeチャンネルに、アパレルブランド『RE.（アールイードット）』のプロデュース……世に様々な顔を見せている女優・仲里依紗。

『仲里依紗』結婚10年で初めて語った“BIG LOVE”秘話

Netflixの人気作「今際の国のアリス」のシーズン1に続きシーズン2に出演する仲に、行動力の源や、YouTubeで素顔をさらけ出す理由、23歳で結婚した当時の秘話などを聞いた。

山﨑賢人と土屋太鳳とは物々交換の嵐!? 

「和気あいあいやっていました」

 ――2年前に配信された「今際の国のアリス」シーズン1の反響はいかがでしたか？ 

日本ももちろん、私が思っている以上に世界での反響がすごくて。それは初めてのことだったのでうれしいですね。

――世界配信ならではですね。シーズン1では、渋谷の街並みがCGだということに仲さんも驚いていらっしゃいましたが、シーズン2はどうですか？ 

完成を観て、どこからどこまでがスタジオで、どこからどこまでが本当なのかなって。リアルすぎるから私も気になりました。みんなどうやって撮影してるの？って。 あと、やっぱり私は汚れてなさすぎて。みんな必死で戦っているけど、私だけ……ねぇーっていう（笑）

――仲さんが演じる「ミラ」はどのような女性なのでしょうか。 

シーズン1だと機械的に描かれていてすごくミステリアスでしたけど、今回のシーズン2だと少し感情が見えるところがあるんですね。 でも、「これも罠なんじゃないか」とか「この人はどう思ってるんだろう？」って思わせなきゃいけないキャラクターだから、演じれば演じるほど難しかったですね。難しいけど魅力的でもあるし。

――たしかに最初から最後まで掴めなくて、引き込まれてしまいます。

 しゃべり方も催眠術にかかりそうで……バックボーンが気になる人ですよね。

――共演者の皆さんの雰囲気はいかがでしたか？ 仲さんはYouTubeで山﨑賢人さんデザインのTシャツを着ていらっしゃいましたが……。 

そうそう。賢人君からもらって、私もTシャツをあげたんです。太鳳ちゃんにもあげたら、太鳳ちゃんからは髪留めももらって……もうね、物々交換の嵐でした（笑）

――緊張感のただようシーンが多いですが、裏側は役に関係なく仲良くされていたんですね。

 そうなんです。あと、おすすめのモノを持ち寄って「これいいよ」「あれいいよ」っていうふうに情報交換していました。和気あいあいとしていましたよ、みんなでアイス食べながら。

◇さらけ出しすぎても、“怖い”と思ったことはない

 ――「今際の国のアリス」は、「決断」や「覚悟」をする場面がたくさんあります。多岐にわたる活動の中で、仲さん自身が「決断」「覚悟」をする上で心がけていたことはありますか？ 

うーん……とりあえず自分が好きなことや、やりたいと思ったことはすべてやってます。口で言うのは簡単だけど、早い段階で行動に移すのは大事なことだなと。子どもの時からクセっていうか、“思い立ったら即行動”しないと嫌な性格だったんです。 そういう気持ちを大事にしてきたから、いろんなことをやりすぎてるとは思いますけど……。自分の時間が全然なくなって、わたわたしてることもあります。

――それでも、行動し続けるのはなぜでしょうか。

 それが“生きてる”って感じだし 、何もないほうがむしろ怖い。ゆっくりができないんです。「今日スケジュール何もない！」ってことがまず怖いので、何かしら自分で予定を詰め込んじゃう。常にスケジュール帳が真っ黒です。

――YouTubeを観ていても本当にずっと忙しそうですもんね。そんなYouTubeは開設から2年半ほど経ちました。心境の変化はありますか？ 

やってみて、思ってたよりも皆さんがリアルなものを見たかったんだってことはすごく思いました。嘘偽りない姿をさらけ出す……さらけ出しすぎなんじゃないかと思うけど（笑） やっぱり、みんな「あっ自分と同じだ」って安心したいんですよね。 芸能人って雲の上の存在だと思ってるじゃないですか。私も芸能界入ってなかったら思ってたはず。だけど、めちゃめちゃ普通の生活を流していたら「それが見たかった」っていう意見が多かったんです。

――さらけ出す怖さはないですか？ 話題のガングロギャルメイクもすごかったですが、仲さんがご自分のお顔であぶらとり紙を何枚使うか検証した回は、そこまで見せてくれるのー!? と驚きました……！

 私、言いたくてしょうがないんです。「ヤバくない？私」「こんなにあぶら出るんだよ、どうしたらいい？」ってことを友達に話す感覚なんですよね。 でも、それをはるかに上回る「私だってこれだけヤバいですよ」ってコメントが来るんです。 だから「あっ、こういう人もいるんだ、良かった」って、私にとっても安心材料なんです。みんなでなぐさめあってるんですよ、あのチャンネル。

――実は恐る恐るだったりして……？ なんて少し思っていましたが、本当にノリノリだったんですね。

 怖いと思ったことは全然ないですね。多分、事務所の人は怖いと思ってると思うんですけど（笑）

 ――努力あってこその強い気持ち。見習いたい人も多いと思います。 

「お仕事ちゃんとやってれば、何も文句ないよね」「何がいけないの？」って思います。

◇当時の自分には「BIG LOVEは、一生言ってね」って言いたい

――息子さん（通称：トカゲくん）は、女優だけでなくYouTubeでも人気なお母さんをどう見ているのでしょうか。

 もう多分単純にうれしいんだと思います。この前、学校で違う学年の子に「トカゲくんですか？」って声を掛けられたってちょっと自慢げに言ってきたんです。 「何て答えたの？」って言ったら「『うん、そうだよ』って言った」って。うれしそうなのが、少し夫（中尾明慶）に似てて。

――かわいい～！

 うれしそうに言うんですよ、そういうとき。 あと多分、計算してますよね。私のチャンネルに出る時のキャラクターはデレデレなのに、夫のチャンネルに出る時は全く違ってツンデレなんですよ。視聴者層をわかってますね。「こういう僕を見せたほうがいい」って……計算高いですよ（笑）

――将来が楽しみすぎます。トカゲくんも9歳になって、春にはご結婚されて10年になりますよね。ちなみに私、仲さんと中尾さんがご結婚された時のコメントが大好きなんですけど……。

 あっ「BIG LOVE」ですか？

――はい。「合言葉はBIG LOVE」です。 あれはギャルなんです。ギャル。 ……「BIG LOVE」初めて語りますよ（笑） 

やっとツッコんでくれましたね。ありがとうございます。