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【中央日報】IMF、韓国の住宅価格リスクに言及…「利上げ勘案すれば下落幅さらに拡大」
IMFは14日(現地時間)に出した報告書「アジア太平洋地域の住宅市場安定と購入負担」で、2022年10-12月期に韓国住宅価格は新型コロナ発生以前の2019年10-12月期と比較して約10%ポイントほど下落すると予測した。
こうした分析は利上げが本格化する前の2021年10-12月を基準にしたもので、今年に入って金利が本格的に上がった状況を反映すれば住居価格の下落リスクはさらに強まると予想した。
IMFはアジア太平洋地域の国は新型コロナ以前から住宅価格が高騰し、パンデミック以降は在宅勤務の拡大で住宅の需要が増え、低い住宅担保融資金利、政府の大規模な財政支援などで価格上昇の流れが続いたと診断した。
IMFは過去の傾向から抜け出した住宅価格の不均衡(misalignment)と利上げを住宅価格リスクを高める核心要素と見なした。特に住宅価格の不均衡がアジアで住宅価格の下方リスク増加の主な要因と指摘した。
住宅価格の不均衡は、所得に対する住宅価格、賃貸料に対する住宅価格を基準にみる。2021年10-12月期現在、韓国をはじめとするほとんどの国は2015年と比べて相対的に住宅価格が所得、賃貸料よりも大幅に上がり、住宅価格の不均衡が深まったと分析した。
IMFは「パンデミック期間、アジア太平洋地域の先進国での価格急騰は、国別の需要・供給要素と共に中央銀行の緩和的通貨政策による低い住宅担保融資金利で促進された」と分析した。このため「それまでの傾向から抜け出して相当な価格不均衡が発生し、一部の国では5-20%水準の住宅価格下方リスクを招いた」と説明した。
IMFは2022年10-12月期の韓国とオーストラリアの住宅価格上昇率下方リスクを2019年10-12月期比で約10%ポイント、住宅価格が最も大きく上がったニュージーランドは同比20%ポイントと予想した。
ニュージーランドはアジア太平洋国家のうちパンデミック期間、住居価格が最も大きく上がった。2019年10-12月期と2021年10-12月期の実質住宅価格の変化を比較した結果、ニュージーランドは35%近く上がった。オーストラリアも20%を超えて。韓国は20%を下回り、ニュージーランド、オーストラリアに続いて3番目に上昇幅が大きかった。
IMFは今回の報告書について利上げ前の2021年10-2月期のデータを基準としたもので、金利が上がれば住宅価格の下方リスクはさらに強まると強調した。
IMFは現在の利上げ傾向が住宅価格に及ぼす影響について、アジア太平洋地域の先進国で3%の利上げは今後の2年間に住宅価格上昇を5%以上低め、今後1年間では2%ほど低めると予想した。IMFは現在のところ同地域の主要先進国と開発途上国の金融部門は健全に見え、弾力性を維持するという見方を示した。
中央日報日本語版2022.12.16 11:23
https://japanese.joins.com/JArticle/298882