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MVPジャッジの本塁打記録に疑惑の目 ヤンキース戦では“飛ぶボール”使用かと米国で報道
米ニュースサイト「インサイダー」など複数の米メディアによれば、今季の大リーグは異なる3種類のボールが用意され、ヤンキース戦では特に飛ぶボールが使用されていた可能性があるという。
今季のMLBは公認球の反発率を下げ、保湿器に入れて湿り気を持たせるなど、あえて飛距離が出ないようにした。その結果、シーズン総本塁打数は昨年の5944本から5215本に激減した。
そんな中、ヤンキースの主砲であるジャッジは開幕から一人、一発を量産。62発を放って1961年にロジャー・マリスが打ち立てたア・リーグのシーズン最多本塁打記録を塗り替えた。
もちろん、2017年にも本塁打王(52本)のタイトルを獲得しているジャッジの長打力に疑いようはないものの、今季は飛ぶボールの恩恵を受けた可能性が指摘されているのだ。
■大谷の価値が改めてハッキリ
そのジャッジとシーズン最後までMVP争いを繰り広げたエンゼルス・大谷翔平(28)は今季の公認球について「去年よりは飛ばない印象はある」と話したことがあった。実際、完璧に捉えた当たりが外野フェンス手前で失速したり、捕球されるシーンも目立ち、昨季46本だった本塁打数は34本にとどまった。ジャッジに大きく引き離されたが、飛距離が出ないボールでも結果は残した。
今季、大谷が放った本塁打の打球速度の最速は6月25日のマリナーズ戦(エンゼルスタジアム)で16号ソロを放った際の189.9キロ。これはパイレーツ・クルーズの197キロ、ヤンキース・スタントンの192.8キロに次いでメジャー3位だった。最長飛距離こそ141メートルでメジャー19位だったものの、打球の鋭さはトップレベルであることを証明した。
大リーグ公式サイトが発表した今季の「ハードヒットホームラン15」では、マ軍戦での16号がスタントンに次ぐ2位にランクイン。タイトル争いに加え、こちらもヤンキース勢の後塵を拝したが、パフォーマンスはライバルに引けを取らなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/06fda2e2b682fff01bf6d2d273b97bf45b619357