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SB入り近藤、関西案内したオリOB「なんじゃそりゃ!?」住環境も念入りチェック、すっかり〝その気〟も連絡に絶句
「あそこまで詳細に探っていたら、普通は大阪に来ると思ったけど…」。そう苦笑交じりに振り返るのは関西在住のオリックスOBだ。近藤は楽天を除くパ・リーグ5球団と交渉を重ねながら条件を吊り上げ、資金力のあるソフトバンクとオリックスの2択に絞ると、独自のルートを使って両球団の関係者にチームの雰囲気や練習環境を徹底リサーチ。日本ハム関係者を挟んで連絡がきたという、このOBは特に住環境を念入りに尋ねられたと明かす。
「関東に住む家族と離れる想定で、単身赴任用の物件の具体的な居住場所や部屋の間取り、家賃まで細かくチェック。『ここまでやるなら、もうオリックスで決まりだろう』と思っていたんだが…。移籍発表の数日前に『ソフトバンクにお世話になる』と連絡が来て絶句した」
せっかく世話を焼いたこのOBはショックだろうが、最初からソフトバンクとの出来レースでなく、本気でオリックスへの移籍も考慮に入れた証しともいえる。千葉出身で札幌でプロ生活を送った近藤は関西にゆかりはないが、オリックスには福良GM、中嶋監督をはじめ元日本ハム勢が多く、なじみやすい環境だったはず。だが、両てんびんにかけたソフトバンクの驚愕の提示、7年総額49億円プラス出来高払いの超大型契約で福岡行きを決意した。
1年あたり7億円の年俸は新天地のチームリーダー、柳田悠岐外野手(34)を超えたこともあり、前出オリックスOBは「周りを納得させる成績を出すために相当なプレッシャーがかかるよ」と指摘。「この金額は全143試合にフル出場して3割、30本、100打点をマークする4番の年俸。額面通り活躍できればいいが、不振に陥るとかケガで長期離脱でもすれば、バッシングはこれまでの比ではない」と親心をのぞかせる。
いきなり日本球界最高年俸となったうえ、ご当地選手のひいきを望めない九州の地を選んだFA戦士。相当の覚悟を背負っての野球人生第2ステージだ。 =金額はいずれも推定 (山戸英州)
夕刊フジ
https://news.yahoo.co.jp/articles/38a2abce5acc7d396212a0c314e781b66b704330