佐藤輝明の“飛距離”ダウンに「責任感じる」 元阪神コーチが今も気にする懸念材料

佐藤輝明の“飛距離”ダウンに「責任感じる」 元阪神コーチが今も気にする懸念材料

佐藤輝明の“飛距離”ダウンに「責任感じる」 元阪神コーチが今も気にする懸念材料

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「4スタンス理論」で佐藤輝と吉田正は同じ「B1」タイプだという
 阪急・オリックスで通算282本塁打を放った藤井康雄氏は指導者になってから「4スタンス理論」を勉強した。スポーツ整体「廣戸道場」主宰の廣戸聡一氏が提唱し、人間にはそれぞれ先天的に身体特性があり、適切な使い方は4種類あるというもの。藤井氏はそれを選手たちにも伝え、オリックス・T-岡田、吉田正尚、ソフトバンク・松田宣浩(現巨人)らが結果を残したことでも知られる。2021年オフに阪神の1、2軍巡回打撃コーチに就任、佐藤輝明らの指導に取り組んだ。
 阪神でのコーチ業はわずか1年で終わった。「4スタンス理論」の勉強会で顔を合わせたこともあった矢野燿大監督に声を掛けてもらって阪神の一員になったが、その指揮官の退任とともにチームを去ることになった。矢野監督は2022年の春季キャンプ直前に今季限りでの退任を表明。「不安にはなりましたよ。ただ、自分は1年ということはないのではという甘い考えがあった。正直、今、悔しい部分はありますよ」。
「4スタンス理論」は継続していってこそ、結果が出る。そういう意味でも不完全燃焼。これも厳しいプロの世界ならでは、とわかっていても無念の気持ちは隠せない。中でも気になるのはやはり佐藤輝のことだ。「4スタンス理論」では立っているときのバランスをとる足裏の基点箇所の違いで「A1」「A2」「B1」「B2」タイプに分類されるが、佐藤輝は、そのポイントがかかと寄り内側の「B1」タイプでオリックス・吉田正尚と同じ。その理論に従い、指導してきたという。
「B1タイプは後ろの軸をきれいに回転させながら、バットのヘッドスピードを上げていく打ち方。(吉田)正尚もそうです。テル(佐藤)にも説明して、納得してくれた。去年の秋からやり始めて結果も出して開幕4番の座も手に入れたんですけどね」。だが、1年続かなかった。「最初の頃は高めを見逃せて、しっかり打てていたんですけど、どうしても体力面ってところで……」。夏場には佐藤輝にも迷いが出ていたそうだ。

佐藤輝は夏場になると体がどんどん小さくなっている
「彼の中で、本当にこれでいいのかなって気持ちがね、同じことをやり続けていてもできなくなっていたので……」と藤井氏は明かす。その上で「でも、絶対やり続けるべきなんです。昨年秋の段階では軸の部分を直しただけでよくなりましたからね。どんな状況でも普通にできるようになれば、いいものは持っていますから」と声を大にした。「テルは正尚を手本にすればいい。正尚みたいになれますよ。基本的に感性、感覚は同じなんですからね」とも付け加えた。
 ただし、懸念材料がひとつ。「テルは夏場になると体がどんどん小さくなっているんです。夏バテでしょうね」。佐藤輝にはこれまでに先輩選手たちから「もっと練習しなきゃ」なんて声がかかったこともあったが、実際、普段の練習量も関係しているということか。藤井氏も「夏場を乗り切らないといけない。体力面は変えていかないといけないでしょうね」と心配している。
 岡田彰布新監督のもと、佐藤輝の打撃フォームはトップの位置やスタンスなどが変わってきているが「バットが下がれば、スタンスは自然と広くなります。正尚くらいのスタンス幅になるのは全然OKですよ」と藤井氏は言う。そして「今年、テルの飛距離が落ちてきたのはちょっと責任を感じています。テルのなかでそれをまだつかんでいなかった。僕もそこをどう伝えていけば良かったかなというのはあります」と厳しい表情で話した。
 とはいえ、たった1年でも「4スタンス理論」による指導は、佐藤輝にとっても他の阪神ナインにとっても決して無駄にはならないはずと信じている。「テルも理論はわかってますからね、絶対どこかで『ああ、これか』というものが出てくると思います」。本格的に進化するのはこれから。阪神から離れたが、藤井氏はその日を楽しみにしているし、自身もまたプロの指導者として次の機会に備えて、勉強を重ねていく考えだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ad52ff81f10c75c3b2554f255df623727bbf6a3e


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佐藤輝明の”飛距離”ダウンに「責任感じる」 元阪神コーチが今も気にする懸念材料 | Full-Count – (2)
上手く佐藤輝明の中で技術を噛み砕いて自分のものとして吸収できるとええな  https://full-count.jp/2022/12/13/post1317060/2/ 


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