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「PKは運」は本当なのか? 日本代表とモロッコ代表の決定的な違い
日本時間12月6日午前0時にキックオフした、サッカーワールドカップ・カタール大会の日本対クロアチア戦で、日本代表は惜しくもPKで敗退する結果に。
日本のネット上では〝PKは運〟などと言われているが、果たして本当に運が悪かっただけなのだろうか。
クロアチア戦は、日本代表にとって初のW杯ベスト8進出がかかった大事な一戦。1対1で延長戦にもつれ込むも決着はつかず、勝負はPK戦に持ち越された。
PKの1番手を買って出たのは南野拓実。だが南野も、2番手の三笘薫のボールも、クロアチアのGKドミニク・リヴァコヴィッチの腕に吸い込まれるように塞がれてしまう。
3番手の浅野拓磨はゴールを決めたものの、続く主将・吉田麻也も決められず。結局PK戦は1対3でクロアチアに軍配が上がり、日本代表の戦いは悔しい幕切れとなった。
平均世帯視聴率34.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するほど、日本中が注目していたクロアチア戦。敗退はしたものの、全力で戦った日本代表には称賛と労いの声が寄せられているが…。
PKは運なのかそれとも実力か…
「クロアチアと互角の戦いをしただけに、サッカーファンの間には絶望感が漂っています。世間では慰めのように〝PKは運〟と言われていますが、同じ条件のクロアチアはしっかりと3本のゴールを決めているのも事実。特に1本目の南野のシュートについては、少なからず厳しいコメントが。リヴァコヴィッチも、日本のPKに対して『試合前に分析したが、1本目はそうでもなかったが、(後は)かなり強かった』とコメントしていました」(スポーツライター)
〝PKは運〟と言われている現状に、国内のSNSには
《PKでビビりまくって、キーパーに止められまくって負けるとかないわ。運じゃなくて実力。メンタル鍛えて相手を分析して練習しまくれば多少マシになるんじゃね?》
《間違いなくPKは運だからしゃーないとか言ってたら次も負けるよ》
《はっきり言うけどPKは運じゃないです。普通に実力です。球蹴るのが上手い奴がキメる。それだけです》
《PKでいつも勝つクロアチアと、いつも負ける日本。運だけではなくて(PK戦においては)確実に技術とメンタルの差があったと思う》
《PKは運って言われてもアレなら100回やっても負けると思う》
《運と済ませてしまうなら、今後もPKで負ける場面は減らない》
といった疑問の声も多い。
「シュートの精度とともに批判を集めているのが、PKの順番を監督が決めていないという点。立候補制のPKだったため、冷静な判断ができず、PK戦を落としてしまったのではないかとも言われています」(同・ライター)
6日に行われたスペイン対モロッコ戦も0-0のままPK戦までもつれこみ、3-0でモロッコが格上スペインに見事勝利した。
モロッコのキッカーは日本と同じく挙手制で、スペインのキッカーは監督が指名したといわれている。スペインのPK負けはW杯史上4度目で、大会ワースト記録となった。
モロッコGKのヤシン・ボノは昨季のスペインリーグ戦で1試合平均最少失点となり、サモラ賞を受賞している。
キッカーのメンタルやGKの技術などを見ても、やはり〝PKは運〟というのはいささか無理があるようだ。