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【中央日報】韓国は本当に扱いやすい国か
米中競争時代を代弁するように、それぞれ中国の習近平国家主席と米国のジョー・バイデン大統領の招待で開催された。
年初に、文大統領は就任したばかりのバイデン大統領といつ電話会談を行えるのか関心を集めていた時、突然、先に習主席と電話をつないで問題になった。
今回も同じだ。誰もが韓米首脳の初めて首脳会談に注目していたが、突然、この間に習主席が割り込んだ。
文大統領があえて博鰲フォーラムに出席する必要はあったのかという残念さがある。2つの理由からだ。
第一に、習主席の画像を通したフォーラム出席が終盤に行われたためだ。中華圏メディアによると、当初、国家副主席の王岐山氏の演説が予定されていたものとみられる。
フォーラム司会者は潘基文(パン・ギムン)フォーラム理事長の話が終わったら王岐山氏が演壇にのぼり祝辞を述べると話した。
ところが王氏は「祝辞は習主席が行う」とし「私の役割は臨時司会者」と述べた。
王氏は習近平執権第1期の時に最高指導部7人で構成された政治局常務委員の1人であり、今でも序列第8位となっている。
そのような王氏が北京から2800キロメートル近く離れた博鰲までただ「臨時司会者」役を引き受けるためにわざわざここまで来ただろうか。
中華圏メディアは、当初は王氏の演説が予定されていたが、突然、習主席の演説に変わったとみている。
中国外交部は2019年の場合、李克強首相の出席は1週間前、2018年習主席の出席は5日前、2017年張高麗副首相の出席も5日前に発表した。
ところが今年、習氏の出席は1日前発表された。習主席の日程が突然ここに入った傍証だ。
バイデン氏が主人公役を務めた気候首脳会議に押されまいとする気の戦いの“におい”がする。
このように習主席の出席が終盤まで不透明な状態で韓国大統領は招待を受けて演説を準備したものとみられる。
このようにほいほいと中国の招きに応じてもかまわないのか分からない。今年のフォーラム出席者の顔ぶれを見ても、文大統領が絶対に出席するべきだったのかは疑問だ。
習主席演説後、文大統領を含めてブルネイやラオス・スリランカ・カンボジア・チリなど14カ国の指導者がメッセージを送った。米同盟国中では韓国が唯一だ。
今年の旧正月のとき、中国人民網に韓国の首相や国会議長など指導級要人が大勢出演して中国に新年の挨拶をしていたことが思い出される。
反面、韓国の中国専門雑誌は元駐韓中国大使のコメントひとつすら気軽に受け取ることができない。中国当局の許可が簡単に出ないためだ。
中国から「韓国は本当に扱いやすい国だ」という言葉が出てくるのも有り得そうなことだ。
ユ・サンチョル/中国研究所長
中央日報 2021.04.26 10:55
https://japanese.joins.com/JArticle/278033