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ただし、11月集団免疫までの道のりは依然として遠いものとみられる。全世界的に自国優先主義とワクチン需給の不確実性が高まり、4-6月期に導入予定だった一部のワクチン物量が7-9月期に先送りされたことに続き、具体的な下半期の需給計画も出ていないためだ。
今回追加で確保した4000万回分のワクチンも7月から搬入される予定だというが、正確にいつ入り、いつ接種するかはまだめどが立っていない。これを受け、洪楠基(ホン・ナムギ)首相職務代行は26日午前、対国民談話を通じてワクチンの確保状況と安定性などについて説明する。
24日汎政府ワクチン導入タスクフォース(TF)によると、現在まで韓国が確保した新型肺炎ワクチンは計1億9200万回分だ。1回の接種で済むヤンセン製(600万人分)を除いて1人当たり2回分を打つとすれば、人口の約1.9倍に当たる9900万人が接種することができる。保健福祉部中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長は25日、「全国民が2回接種できる物量で、集団免疫に向けた接種対象者3600万人を基準にすると、3回近く打てる物量」とし、「もう未来のワクチン需給に支障が生じるかどうかの消耗的な論争はやめるべきだ」と話した。
だが、現在のワクチン需給状況を考えると、バラ色の未来を描けるような状況ではない。
契約された全体のワクチンの量より重要なのは、ワクチンが国内に入る供給時点であるためだ。直ちに4-6月期の日程も不透明だ。アストラゼネカ(AZ)製ワクチンの場合、物量が充分でなく2回目の接種用物量を先に使っている。
上半期全体のアストラ製の導入物量1067万4000回分のうち現在導入が完了した物量は200万回分だ。もし6月まで導入予定される867万回分が入って2回目の物量を1回目に先に使えば、上半期のアストラ製接種対象者約850万人に全部接種することができる。ただし、需給が先送りされる場合、計画の修正が避けられない。5月に予定されたコバックス(COVAX)の物量166万8000回分が適時に入るかも不明だ。さらに、12週間おきに2回目の接種を始めなければならないという点も考慮する必要がある。
実際、政府は4-6月期に逐次導入される予定だったモデルナ製2000万人分の本格的な供給日程が7-9月期に先送りされたと発表したことがある。ノババックス製2000万人分、ヤンセン製600万人分も同じだ。
現在の計画によると、7-9月期に約8000万回分、10-12月期に約9000万回分のワクチンが追加で搬入される予定だが、どのワクチンがいつ入るかに対しては口を閉じている。「具体的な供給日程は製薬会社別秘密維持契約により、非公開する」という理由からだ。
(略)