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読売新聞オンライン
アラビア語版「キャプテン翼」(紀伊国屋書店提供)(C)CAPTAIN TSUBASA 1981 by Yoichi Takahashi/SHUEISHA Inc.
中東初開催で盛り上がるFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会。そのサッカー熱を作り上げた下地には、日本の漫画が少なからず関わっていることはご存じでしょうか。サッカー少年・大空翼の成長を描いた、高橋陽一さん原作の「キャプテン翼」です。
街行くカタール人に尋ねると、性別を問わず、知らない人はほぼいません。皆さんの印象に強く残っていたのは、20年ほど前にテレビ放送されていたアニメ版です。
「子どもの頃は毎日午後、必ず見ていました」と思い出すのは、カタール人男性のナーセル・アリさん(29)。「ストーリーが進むにつれて、対戦する相手が変わっていく面白い話でした」と振り返ります。弟のモハンマドさん(26)も「(キャプテン翼の)テレビゲームでもよく遊びました」と笑います。
ドーハにあるハマド・ビン・ハリファ大学でスポーツ関係の仕事をしているというカタール人女性のワドハ・アルソウードさん(35)も「テレビアニメを見て、サッカーに興味を持ちました」と懐かしそうです。
アラブ地域の子ども向けチャンネルで放送されていたため、その人気はカタールだけでなく、中東各地に広がっています。サウジアラビアからW杯観戦に来ていたメシャルさん(22)は「僕は彼ら(キャプテン翼の登場人物)とともに成長しました」と熱っぽく語ります。大空翼のライバル・日向小次郎がお気に入りのキャラクターで、そのまねをして、自身もTシャツの袖をまくり上げていたそうです。
アラビア語版「キャプテン翼」第1~3巻(紀伊国屋書店提供)(C)CAPTAIN TSUBASA 1981 by Yoichi Takahashi/SHUEISHA Inc.
クウェートから来たナーセル・アルアーズミさん(26)も「毎日、テレビで見た後は、いつも外でサッカーをしていました」と当時を思い起こします。さらに続けて言うには「靴は履かずにね」。はだしでやっていた理由が分からず、こちらが困惑していると、さらに詳しく説明してくれました。「ストリートサッカーだったんです。片方の靴はこっちに、もう片方の靴はそっちに置いて、その間がゴールになる。おかげで足は泥だらけでした」と、少年時代に思いをはせました。
(出典 newsatcl-pctr.c.yimg.jp)
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https://news.yahoo.co.jp/articles/881972b24636d9147ea361e8b24dbcd9c6e44fa0?page=1