あわせて読みたい
【犬】文前大統領「保護犬支援カレンダー」に…韓国与党「また犬を利用するなんてゾッとする」
娘ダヘ氏の会社が販売
二日間で約2000人、5500万ウォン集まる
国に返した豊山犬もカレンダーに登場
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の娘ダヘ氏が「保護犬を支援する」として、文前大統領と伴侶動物(コンパニオンアニマル)が描かれているカレンダーとはがきの販売に乗り出した。このカレンダーは9日現在、5500万ウォン(約580万円)分売れたという。与党・国民の力は「大切な命である2匹の豊山犬を国に返しておきながら、また犬を利用するなんて、恐ろしくてゾッとする」とコメントした。
クラウドファンディング・サイト「tumblbug」には8日、2023年カレンダー「あなたと一緒なら」というタイトルのプロジェクトが立ち上げられた。これは、文前大統領と金正淑(キム・ジョンスク)夫人、愛犬、愛猫のイラストが入っているカレンダーとはがきを販売して募金を行うという内容だった。このカレンダーには文前大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記から贈り物として2018年に受け取ったものの、このほど政府に返した豊山犬も登場する。カレンダーは1セットで2万ウォン(約2100円)、2セットで3万6000ウォン(約3700円)、3セットで6万4000ウォン(約6700円)、6セットで8万4000ウォン(約8700円)、10セットで12万ウォン(約1万3000円)だ。9日午後までに約2000人が賛同し、約5500万ウォンが集まった。
このプロジェクトを企画した会社は「ダダ・プロジェクト」という会社で、ダヘ氏が代表を務めている。収益金の一部は犬の保護団体に寄付する予定だとのことだ。販売者側はカレンダーを紹介する文で、「大統領退任後の伴侶動物との日常や真心を込めた」「文前大統領の政治的信念は『人が第一だ』という言葉で代表されるが、動物たちにも真心を持って接しているので、『動物が第一だ』に変えてもおかしくないほどだ」と書いた。そして、「やむを得ない事情で現在は(2匹の豊山犬を国に返して)4匹(猫のチンチンイ、子犬のトリ・マル・ダウン)と平山で暮らしている」「このプロジェクトは伴侶動物を見送る過程を横から見守っている中、真心がごまかされていることに対する切ない気持ちから始まった」と説明した。
これに対して、国民の力のシン・ジュホ副報道官は論評で、「自分が飼っていた犬を事実上、捨てておきながら、なぜ保護犬をいたわりたいと言うのか知りたい」「またもや命を利用して政治的メッセージを送るとは冷酷だ」と述べた。一方、野党・共に民主党の関係者は「文前大統領の周囲では、当初はダヘ氏側に『政治的行為だと受け止められる恐れがある』と懸念を表明していたと聞いている」「しかし、文前大統領は結局、ダヘ氏に味方したものと考えざるをえない」と語った。
キム・アジン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2022/12/10 10:12
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/12/10/2022121080007.html