阪神　岡田監督、最も欲しかったソフトバンク・大竹耕太郎の獲得に「いい選手取れたな」

　阪神は現役ドラフトでソフトバンクから大竹耕太郎投手（２７）を獲得した。事前に各球団から届いたリストの中で最も欲しかった選手。岡田彰布監督（６５）は「そうそうそう」と認め「左の先発も少なかったし。編成上、いい選手取れたな」と納得した。

　指揮官も会議に参加。初の試みに「最初は意味が分かってなかった」と戸惑いつつ、結果に満足した。計算できる左の先発は伊藤将のみ。秋季キャンプ中も左腕の台頭を願い、岩貞の３年ぶりの先発転向も検討する中、リストから「これやったら、大竹が欲しい」と伝えたという。１８年に育成出身の新人では史上初の初登板先発勝利など３勝を挙げ、１９年は５勝。今季は２試合０勝２敗、防御率６・４３だったが、２軍戦１４試合で４勝１敗、同２・８７。ファームの投球も見た上で「先発として可能性はある」と評価した。

　大竹耕は「新天地でひと花咲かせようという気持ち。甲子園で投げられると思うと気が引き締まります」とコメントした。岡田監督にとっては、早大の後輩でもある。面識はないが、周囲の反対を押し切って育成で入団した経緯も「その時のいろんなのは知ってる。いきさつとか」と理解。西武に移籍する陽川にも「ＤＨもあるし、働き場所があると思う」とエールを送った。「（１２選手が）行ったチームで活躍して活性化したら。ちょっと見守りたい」と初の現役ドラフトの成果に注目しながら、まずは新戦力の再起を願う。（安藤　理）