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箱根駅伝予選会で敗退した中央学院大のエース吉田礼志が1万メートルで今季日本人学生最高マーク
https://hochi.news/articles/20221203-OHT1T51210.html
第302回日体大長距離競技会第1日が3日、横浜市の日体大健志台陸上競技場で行われ、今回の箱根駅伝予選会(10月15日)で落選した中央学院大のエース吉田礼志(2年)が男子1万メートルで27分58秒60で全体3位と力走した。7月に28分0秒86をマークした中大の中野翔太(3年)を超え、今季日本人学生最高タイム。自己ベストを約24秒更新し、昨年4月に栗原啓吾(現)がマークした28分3秒39の中央学院大記録も更新した。「きょうは27分45秒を狙って、最低でも27分台を出すつもりでした。今回の箱根駅伝(来年1月2、3日)には出場できませんが、次の目標に向かって練習をしています」と吉田は前向きに話した。
中央学院大は箱根駅伝予選会で上位通過が見込まれていたが、直前で故障者が続出するなどチームの足並みがそろわず、12位でまさかの落選。ぎりぎりの10位で通過した国士舘大とは2分30秒差で涙を飲んだ。ただ、そこからチームは発奮。11月以降の競技会で、4年生が引退レースで自己ベストを連発するなど、中央学院大の持ち味の「しぶとさ」が戻りつつある。
すでに新チームが始動し、飯塚達也(3年)が主将に、吉田が副将に就任した。「全員が意見を言い合えるチームにしていきたい」と吉田は話す。
今回の箱根駅伝には関東学生陸上競技連盟の加盟校として約30人が、沿道整理などを行う走路員を務める。「今回の箱根駅伝を刺激にしたい」。学生トップレベルながら新春の晴れ舞台を駆けることができない吉田は表情を引き締めて話す。
23年度のチーム目標はすでに定めた。「全日本大学駅伝は関東選考会を3位以内で通過して本戦8位。箱根駅伝は予選会を3位以内で通過して本戦10位です」と吉田は明かす。第99回箱根駅伝がない中央学院大は、すでに第100回箱根駅伝に向けて走り始めている。