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W杯・決勝トーナメント1回戦 ブラジル、大量得点で韓国に圧勝!ネイマール復帰、史上最多6度目Vへ視界良好 4強かけクロアチア戦へ
【ドーハ5日=スポーツ報知W杯取材班】最多6度目の優勝を狙うブラジル(G組1位)が韓国(H組2位)に圧勝して準々決勝にコマを進め、4強をかけて日本をPK戦で下したクロアチアと対戦することが決まった。
ブラジルは前半7分、ラフィーニャが強引な突破からチャンスを作ると、右サイドからマイナスのクロス。すると中央にいたネイマールは合わなかったが、逆サイドにいたビニシウスの足元へ。ビニシウスは韓国DF4人とGKが前にいる中、落ち着いてシュートコースを探して、その隙間を狙いゴール右上へけりこんだ。
得点を決めると、ブラジルイレブンは輪になって大喜び。さらに並んでご機嫌なダンスを披露した。
ブラジルは攻撃の手を緩めず、前半13分にはピッチに復帰したネイマールがPKでゴール。ゴール右下隅への低速“コロコロ”PKだったが、韓国GKは反応できていなかった。
そして同29分には、リシャルリソンが細かいヘディングを続ける余裕を見せながらマークを外し、そこからパスをマルキーミョス、カミゼロとワンタッチでつないで、完全にフリーになったリシャルリソンが3点目を入れた。
すると今度はチッチ監督まで喜びのダンスに交じるなど“お祭り騒ぎ”となった。
ブラジルはそれでも攻撃の手を緩めない。35分にはカウンターからパケタがゴールを決めて、ついには4―0。スタンドには茫然とした表情の韓国サポーターの姿もあった。
韓国は後半31分、ペク・ソンホが強烈なミドルシュートで1点を返す意地を見せたが、前半の大量失点が重たくのしかかった。
ブラジルは02年日韓大会以来の優勝を狙える準備は整っている。18年大会8強、14年大会は4強だが、「サッカー王国」と称されるだけに狙うは6度目の優勝のみだ。18年大会からFWネイマールを除いた攻撃陣はほぼ総入れ替え。若手の台頭で南米予選17試合(1試合未消化)で40得点をたたきだし、6節を残して22大会連続出場を決めた。
6月のアジア遠征で“事前学習”した効果も生きた。その時は韓国を5―1と粉砕。韓国では人気のテーマパーク「エバーランド」に足を運ぶと、ジェットコースターをはじめとしたアトラクションに選手たちは大盛り上がり。さらに翌日にはパノラマ展望で有名な「南山タワー」に登って記念撮影といった調子で、ネイマールらがSNSでその楽しげな様子を紹介。韓国紙『中央日報』は、「ブラジル代表の面々はまるで高校生の修学旅行のように韓国滞在を満喫してくれている」と報じていた。
16年から指揮を執るチッチ監督は、すでにカタール大会後に退任を表明している。次戦は日本とPK戦までもつれた激闘で疲労がたまっているクロアチアが相手。名指揮官とともにつかむ栄冠へ、視界は良好だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1441a82d31e5fce038770f40e47002df586ed96