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【朝日新聞】キムチを買って朝鮮学校支援 豊明市がふるさと納税の返礼品に採用
定番の白菜キムチや大根キムチ、豆もやしやホウレン草のナムル。専用のホームページには、30種類以上の韓国料理が並ぶ。価格は白菜キムチ(500グラム)が1千円など。在日コリアンの専門業者から仕入れた。同校教員で担当の兪成樹(ユソンス)さん(52)は「何軒もスーパーを見て回って食べ比べもしましたが、スーパーよりもおいしいです」と太鼓判を押す。
生徒数が徐々に減るなどして苦しい運営が続く同校。キムチの売り上げを運営費に充てようと春先から検討してきた。同様の取り組みをする埼玉朝鮮初中級学校(さいたま市)を参考にしたという。
名古屋駅前にあった名古屋朝鮮初級学校が今春、豊明市に移転。付属の幼稚班から高校までが1カ所に集まったことで、運営する愛知朝鮮学園の李博之(リパクチ)・理事(58)は「地域の方たちにも、コリアンフードを通して朝鮮学校を知ってほしい」と意気込む。
11月からは豊明市のふるさと納税の返礼品として、「ふるさとチョイス」などのサイトにも並び始めた。「より多くの人に知ってほしい」という学校側の意向に、市側が応えた形だ。地域のお祭りなどで交流を深めてきた経緯もある。
市の担当者は「返礼品の種類が増えるメリットもある。食文化への誇りを感じたので、ふるさと納税を通じて、こうした学校の良さや、市の返礼品を広めていきたい」と話す。
理事の李さんはいう。「今後は即売会を開くなどして、訪れた人たちに学校を見てほしい。等身大の私たちを見てもらいたい」
朝日新聞 2022年12月3日 10時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQD27CY3QCTOIPE00W.html