阪神　岡田阪神に強力“助っ人”！ジェリー・サンズ氏が国際スカウト就任　年明けから活動予定

　岡田阪神に新たな“助っ人”が加わる。阪神が昨季限りで退団したジェリー・サンズ氏（35）とスカウト契約を結ぶことが2日、わかった。今季は現役続行を目指して米国でトレーニングを続けていたもよう。ただ、結果的には希望チームからオファーが届くことはなく、今季限りでの現役引退を決断したことが判明した。

　サンズが阪神に戻ってくる。加入前の18年からの2年間は韓国ネクセンに所属するなど、米球界はもちろん、KBO（韓国野球委員会）にも人脈を持つ。昨年まで在籍した2年間で積極的に若手選手に助言するなど人望は厚く、退団の際には佐藤輝から「考えてやっていることはすごく参考になった。（サンズは）先生みたいな感じ」と言われるほどだった。打撃技術とまじめな性格も申し分なく、スカウトとしての活躍に期待がかかる。

　今シーズンの助っ人勢は振るわず、K・ケラーをのぞく7人が退団した。代わって、来季はジェレミー・ビーズリー投手（前パイレーツ3A）、ブライアン・ケラー投手（前レッドソックス3A）、シェルドン・ノイジー内野手（前アスレチックス3A）、ホアン・ミエセス外野手（前レッドソックス3A）が新加入。岡田監督は秋季キャンプ中に助っ人の補強が完了したことを宣言していたが、有事に備え、年明けから駐米スカウトとしての調査を中心に活動する予定だ。ハッピーハンズなど陽気なスタイルでも甲子園を沸かせた男が、新天地で岡田阪神をバックアップする。

　◇ジェリー・サンズ　1987年9月28日生まれ。米ニューヨーク州出身の35歳。08年ドラフト25巡目（全体757位）でドジャースと契約。11年4月にメジャーデビューし、レイズなどの計4球団で通算156試合、10本塁打、57打点、打率.238。18年8月に韓国ネクセン入りし、19年は113打点でタイトル。20、21年は阪神でプレー。右投げ右打ち。