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【東亜日報】韓国政府、2兆ウォン投じて「ヌリ」号より強力なロケット開発へ 2045年に火星に到着する探査機を打ち上げ
科学技術情報通信部は、29日に開催された国家研究開発事業評価総括委員会で、「次世代ロケットの開発事業」が予備妥当性調査を通過したと明らかにした。開発期間は2023年から2032年までの計10年間、総事業費は約2兆132億ウォンの規模だ。
次世代ロケットは、韓国型ロケットのヌリ号に比べて発射性能が大幅に向上する。ヌリ号は上空200キロの地球低軌道に3.3トンを打ち上げることができるが、次世代ロケットは10トンを送ることができる。推力(ロケットを押し上げる力)だけを考えると、ヌリ号は300トン、次世代ロケットは500トンだ。推力は新しいエンジンで高める。ヌリ号のガス発生器のエンジンより燃料効率が10%高くなり、黒ずみが付いて起きる性能低下もない「多段燃焼サイクルエンジン」を開発する。今後、再利用ロケットに改良が容易になるように、再点火や推力調節技術も共に開発する。
これまで、韓国航空宇宙研究院の主導で開発したヌリ号とは異なり、次世代ロケットは体系総合企業を選んで、設計と製作、組立、試験、発射など、ロケットの開発と運用の全段階に参加させる。民間企業が事業終了後、独自のロケットの開発力量を確保するようにする計画だ。
次世代ロケットは計3回発射する。2030年に月軌道投入性能検証衛星を打ち上げてロケット性能を確認し、2031年に月面着陸船の検証船を、続いて2032年に月面着陸船を打ち上げる。今後、2045年に火星に到着する探査機を打ち上げるのにも活用される。
コ・ジェウォン東亜サイエンス記者
Posted November. 30, 2022 08:55
Updated November. 30, 2022 08:55한국어
https://www.donga.com/jp/home/article/all/20221130/3793552/1