阪神・湯浅、年明けからアツアツ「チーム梅野」沖縄トレで超速仕上げ　3月WBC見据え1月中に実戦解禁　

　阪神・湯浅が来年1月中に実戦形式の投球を解禁する可能性を示唆した。年明けは沖縄で梅野らとの合同自主トレに初参加。3月開催のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）を見据え、逆算調整を思い描いた。

　「梅野さんには、バッティングの時にバッティングピッチャーを何回かやりたいという話はした。（具体的には）おいおい話して…という感じですけど」

　12月下旬に決まる予定の侍ジャパンに選出されれば、2月中旬の合宿から集合し、3月9日に始まる1次ラウンドに備えなければならない。3月25日開幕だった今季と比べれば、2週間以上も早い仕上がりが求められる。1軍フル稼働は今季が初めてで、レギュラーシーズンはリーグ3位タイの59試合に登板。回復と調整を進める自主トレ期間に「チーム梅野」入りすることで具体的な計画が立ちつつある。

　「暖かい場所でできるので、体もつくるのが早くできると思う。見てもらっているトレーナーさんにも付いてきてもらって、いろいろできる。やりやすく、スッと2月に入れるんじゃないかなと」

　甲子園室内では今月上旬の強化試合後は初のキャッチボールで状態を確認。WBCで使うMLB公式球については「（強化試合の）最後の方のキャッチボールでは感覚よく投げられるようになってきた」と手応えがある一方、「ロジンの方が嫌。ベタベタして…。時間がたって汗を含んでくると、ほんとに（指から）離れなくなった」と課題を持ち帰った。鳴尾浜でもランニングするなど精力的。「2月の調整は（WBCに）行く、行かないで変わると思うけど、自分の中ではそんなに変な感じはない」。侍招集の暁には最高の状態を整える心意気だ。（阪井　日向）