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W杯・グループD第2節 エンバペが圧巻の2ゴール!王者フランス、W杯の“ジンクス”破り決勝T進出決定
【フォーメーション&スタッツ】フランス対デンマーク
前回王者として今大会に臨み、初戦は逆転勝利を収めたフランス。グループ突破に大きく前進したが、第2戦の相手は今年のUEFAネーションズリーグで連敗を喫したデンマーク。グループリーグ最大の一戦へ向け、負傷明けのヴァランが先発入り。エンバペやジルーらもスタメンに入り、重傷でチームを離れたリュカ・エルナンデスの代わりは弟のテオ・エルナンデスが務めている。一方開幕戦を引き分けているデンマークでは、GKシュマイケルやエリクセン、ホイビュアなど主力選手が軒並みスタートからピッチに立った。
序盤から両者ともボールを動かしていき、フランスは10分にジルーにチャンスが訪れるもシュートは打てず。15分にもデンベレの突破からジルーにクロスが上がったが、合わせることはできなかった。さらに20分にも自陣でカウンターを発動するとエンバペが抜け出し、後ろから倒されてFKを獲得。そのFKから右サイドでクロスを上げ、ラビオが合わせたものの、GKシュマイケルのファインセーブに阻まれた。ゴールは生まれていないものの、フランスが主導権を握る。
その後もフランスは、エンバペの突破からクンデ、34分にはグリーズマンがチャンスを作る。36分に速攻からコーネリウス際どいシュートを許したが、その後もエンバペがチャンスを迎えるなど主導権を渡さず。ゴールは奪えなかったが押し気味で前半を折り返す。
劣勢のデンマークは、後半頭からコーネリウスに代えてブライスヴァイトを投入。状況の打開を図る。さらに積極的にプレスを仕掛け、敵陣でのプレーを増やしていく。一方のフランスはエンバペを前線に残しながらブロックを敷いてカウンターを狙い、57分にもエースが独力で突破してシュート。すると61分、ついにデンマークゴールをこじ開ける。左サイドのエンバペがパスを送ってボックス内へ侵入。テオ・エルナンデスの折り返しを受け、ゴールへ流し込んだ。エースの一撃で、待望のリードを手にする。
しかし、デンマークもすぐさま反撃。失点後も積極的に前へ出ると、68分にはエリクセンのCKから最後はA・クリステンセンが頭で押し込んで同点に追いついた。試合は振り出しに戻る。勢いに乗るデンマークは、72分にも左サイドのクロスから決定機を作る。その直後にはドルベリも投入し、逆転を目指す。一方のフランスは、74分にヴァランとデンベレを下げ、コナテとコマンを送り出している。
77分、フランスはCKからチュアメニで絶好機が訪れたが、ヘッドは相手に直撃。クンデのヘッドも枠をとらえず、直後のラビオのバイシクルシュートも枠の上へ。デンマークも80分にブライスヴァイトのシュートが枠の右ギリギリに外れるなど、終盤はオープンな展開になっていく。
すると86分、フランスが勝ち越しに成功した。右サイドからグリーズマンがクロスを送ると、飛び込んだエンバペが押し込んだ。エースの今大会3ゴール目で、王者が再び前へ出る。
試合はこのまま終了。フランスがエンバペの2ゴールで2-1と勝利を挙げた。この結果、勝ち点6で最終節を待たずに決勝トーナメント進出が決まっている。前回大会王者が次回大会のグループリーグで敗退するという過去3大会(2010年イタリア、2014年スペイン、2018年ドイツ)の“ジンクス”を破った。一方敗れたデンマークは、勝ち点1のままで最終節のオーストラリア戦に挑む。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d80d8786cc57ee23d7ad77eb23729571888d9b70