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【阪神】才木 涙の復活星にあったナインの支え 「才木のために」合言葉に大山ら奮闘
143試合のペナントレースにおいて、デイリースポーツ記者の心に残った試合、場面を振り返るオフ企画『一投一打』。阪神担当の北村孝紀記者は、兵庫・須磨翔風高の同級生・才木浩人投手(24)の復活星を挙げた。右肘痛に苦しんだ際の知られざるエピソードに加え、トミー・ジョン手術から長く苦しいリハビリを乗り越えた右腕をバックアップしたナインの心意気を記した。
24歳の右腕が流した涙が、虎の未来を明るく照らした。7月3日・中日戦(バンテリン)。2020年11月に受けた右肘トミー・ジョン手術を経て、才木が5回5安打無失点の好投で1159日ぶりの白星をつかんだ。
試合後のヒーローインタビューでは「本当にすごくしんどかったんですけど…」と涙。言葉を紡ぎながら、壮絶な右肘痛との戦いが走馬灯のようによみがえったという。
19年5月に右肘痛を発症。手術前は保存療法でリハビリと復帰を繰り返したが、完治の兆しは見えなかった。時には患部が真っ青に変色し、右腕がちぎれる夢を見るほど精神的に追い詰められたことも。術後のリハビリ中には「手術前が一番つらかった」と心境を明かしていた。
復活までの道のりは球団トレーナを始め、たくさんの人に支えてもらった。恩返しの思いを胸にマウンドに上がった才木。同インタビューでは「お世話になった人たちの思いも一緒に持って来られたらと思って、思いっきり腕を振りました」と感謝を口にした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/79c255a0bbba7f24962bb231d52b71e9a96ca210