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そっくり! 国鉄「113系&115系」 分かりづらくなった見た目 そもそも何が違う?
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国鉄「113系&115系」 分かりづらくなった見た目 そもそも何が違う?
かつてはより簡単に判別できた 見分けることが難しい113系と115系ですが、かつては前面の塗り分けの違いで簡単に判別できました。
両者の車体塗装には「湘南色」と呼ばれる緑とオレンジを組み合わせたものや、横須賀色(スカ色)と呼ばれる青とクリームの組み合わせなどがありました。
113系と115系は前面下部の塗り分けが違い、113系は斜めでしたが115系は直線でした。
しかしJR西日本に引き継がれた車両では、リニューアルに際して車体塗装を変更したほか、地域ごとに独自の色を採用したこともあって、113系と115系の判別が難しくなっていったのです。
113系と115系、外観以外の違いは何でしょうか。
形式が異なるため、当然ながら構造的・機能的な違いがあります。
113系が平坦な路線で使用する前提で造られた一方、115系は勾配の続く山岳路線を想定しました。
このほか115系は当初、寒冷地での使用にも備えられ、耐寒・耐雪仕様にもなっています。
そして決定的な違いはブレーキで、両者とも発電ブレーキを併用した空気ブレーキを採用していますが、115系はさらに抑速ブレーキを追加しています。
この機能により下り坂を一定の速度で走行でき、運転士の負担が減るように配慮されています。
抑速ブレーキは運転台のマスコン(左手側のハンドル)にて設定する仕組みで、113系と115系ではマスコンにも違いが見られます。
ただ両者とも増備過程で仕様変更があり、寒冷地用の113系や暖地用の115系も造られたので、やはり決定的な違いはブレーキ関係といえるでしょう。