あわせて読みたい
安全性議論の韓国空軍KF16戦闘機が8度目の墜落…操縦士は非常脱出
事故機が墜落した場所は原州基地から西に約20キロメートル離れた京畿道楊平郡(キョンギド・ヤンピョングン)の山岳地帯だと空軍は明らかにした。
空軍関係者は「非常脱出した操縦士は無事で、空軍航空宇宙医療院に搬送する予定。戦闘機墜落にともなう民間被害は確認されていないが確認を進めている」と話した。今回事故が起きた機種は単座型のKF16Cだ。
今回の事故を含め今年墜落した空軍機は5機に上る。このうち2機は1970年代に導入した老朽機種だった。1月11日にはF5E戦闘機1機が離陸直後に急降下して墜落する事故が発生し操縦士が殉職した。
8月12日にはF4E戦闘機が飛行中のエンジン火災で西海(黄海)上に墜落した。操縦士2人は非常脱出に成功した。
4月1日にはKT1訓練機2機が飛行訓練中に衝突し飛行教官と訓練操縦士ら4人が殉職する事故もあった。
今回事故が起きたKF16は1991年から導入し始めた戦闘機で、ロッキード・マーチンのF16戦闘機を韓国でライセンス生産した機種だ。
KF16の墜落事故は今回を含め8件だ。軍内外では単発エンジンを装着したKF16の安全性問題が議論になっている。事故発生時の生存性が落ちるという理由からだ。
実際に2002年2月の墜落事故ではエンジンのタービンブレード破損が原因と明らかになり、2019年2月にはエンジン燃料注入装置の故障で1機が墜落した。
軍消息筋は「具体的な事故原因を調査しなくてはならないが、KF16もやはり主に90年代に導入しすでに30年を超えた戦闘機があるF4・F5系列の戦闘機を含め老朽化した機種をどのように運用するのか対策が急がれる」と話した。