阪神・岡田監督　助っ人の特別扱いNO　補強打ち止め宣言も「力があったら若いやつに行くつもり」

　岡田監督が、新助っ人補強の打ち止めを宣言した。「もう出終わったよ。終わり、終わり」。抑え候補のビーズリー、先発候補のB・ケラー、中軸候補のノイジー、長打力があるミエセスと新たに4選手の獲得が決定的であることを認め、「何人かの候補の中で、これがいいんちゃうかみたいな、大体そんな感じで交渉してうまいこと獲れたみたいやから良かったよな」と補強への手応えを見せた。

　昨季加入した抑えのK・ケラーを含めた5人が来季の外国人勢となる。ただし。戦力として期待する一方で、1軍安泰ではないことも示唆した。

　「別に外国人5人を全員1軍に入れるとは渉外担当には言ってないからな。2軍になるかもわからへんで、とは言うてあるから」

　メジャーで今季89試合出場した好打者タイプのノイジーには「一応、使うつもりではいるけどな」と高評価を与え、日本での実績があるK・ケラーも計算に入れる。ただし残る新規の選手は投手、野手にかかわらず、評価は「来て見てから」のスタンス。キャンプ、オープン戦で実力を見せられないようなら特別扱いなし。「力があったら、若いやつに行くつもり」と既存の戦力を重用する考えだ。

　助っ人陣を脅かす候補に挙がるのは、外野手の19歳・前川と21歳・井上。今日21日の秋季キャンプ最終日を前に、「前川のバッティングは確かにええよ。そういう意味では何年目とか、歳とか関係なしに、力があったらそら当然、1軍でな。井上しかり。（来春キャンプの）最初の方の紅白とか、（オープン戦などの）実戦で使ってみてな、1軍の投手にどれだけ対応できるかを見てみたいと思うレベルや」と改めて高い関心を示した。

　打の両助っ人は外野手で、2人には挑戦権が与えられたも当然。若虎が台頭すればファンにとっても朗報だ。（倉世古　洋平）