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韓国の“受験禁止”ソングとは…脳を侵食される? レディー・ガガ『Poker Face』や「オロナミンC」のCMソングなども
修学能力試験、通称“修能(スヌン)”とは日本のセンター試験のようなもので、大学の教育課程をしっかりと修学できるかを評価することを目的とする。毎年11月第3土曜の直前の木曜日に実施されており、今年行われる2023年度試験は、まさに本日11月17日である。
受験と言えば、音楽やラジオを聴きながら勉強をする人も多いが、韓国には“受験禁止曲”というものが存在することはご存じだろうか。
その楽曲は多岐にわたり、K-POPソングのSS501『U R Man』、SUPER JUNIOR『SORRY,SORRY』、SHINee『Ring Ding Dong』、少女時代『Gee』、MOMOLAND『BBoom BBoom』、PRODUCE 48『PICK ME』だけでなく、レディー・ガガ『Poker Face』『Bad Romance』『Alejandro』、マーク・ロンソン『Uptown Funk!』、マルーン5『Moves Like Jagger』といった海外アーティストの楽曲も含まれている。
では、なぜこれらの楽曲が受験生にとって悪影響を及ぼすとされているのだろうか。
◆皮肉な現象も…
上記楽曲のサビは、軽快なリズムに加え、同じワード、もしくは似た語感のワードがリフレインされるという共通点を持つ。要するに、耳当たりが良く、耳に残りやすい楽曲が禁止されているというわけだ。
ただ、これらの楽曲を聴いたからといって、実際にテストの結果が悪くなる、悪くなったという事例があるわけではない。しかし、耳に残りやすい楽曲が暗記の邪魔や、集中力を低下させるという声もある。
ほかにもアーティストの楽曲以外に、いくつかのCMソングも禁止曲として周知されている。
2014年8月、「AIA REAL LIFE:NOW FESITVAL」出演のため訪韓したレディー・ガガ。中毒性の高さから、3曲が“修能禁止”とされている。
というのも、CMソングは十数秒から1分という短時間で印象付けなくてはならないため、必然的に商品名やサービス名を繰り返すような構成になってしまうためだ。
有名どころでは、「オロナミンC」や「サムスン証券」、宿泊予約サービス「ヤノルジャ」のCMソングが知られているが、なかには「テソンマイメック」という塾を運営する企業のCMソングも含まれている。
テソンマイメックのCMソングは、あまりの人気ぶりから2019年にはカラオケでも配信され、約1年後には1000万回も再生される大ヒットとなった。受験に悪影響とされる曲が、塾を運営する企業のCMソングとは、なかなかに皮肉が効いている。
なお、これらの音源、映像はユーチューブなどに存在するため、日本でも視聴することができる。ただ、受験生や大事なプレゼンを控えているビジネスマンたちは、くれぐれも自己責任でお願いしたい。
(文=サーチコリアニュース編集部K)
2022年11月17日 11時54分
サーチコリアニュース
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/23214552/