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オミクロン株対応の新ワクチン接種率わずか9.7%…大量キャンセルのナゼ?
(出典:日刊ゲンダイDIGITAL) |
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従来株の成分に加え、オミクロン株の成分を含んだ2価ワクチンは現在9月20日から接種が開始されているBA.1対応型と、10月22日から開始されているBA.4-5対応型の2種類がある。いずれのワクチンも従来型ワクチンに比べ、現在流行中のオミクロン株に対し上回る効果があるとされ、2種類のワクチンの効果に大差はないとされている。
新ワクチンの接種体制は、各自治体によりさまざまだが、接種率が低調な医療現場を千葉県内のクリニック院長がこう話す。
「今日(11月8日)のキャンセルは1人でしたが、先日は40人の予約に対し18人がキャンセルをしてきたんです。新ワクチンの接種状況は全く芳しくありません」
この自治体では、65歳以上の高齢者に接種する医療機関と日付を指定しているにもかかわらず大量のキャンセルが出ているのだ。同自治体では、毎月医療機関が提出する接種可能な枠(人数、日付)を見て、医師のパソコンサイトに前日確定した接種者のリストを掲載。医師はそのサイトを見て当日の予約を確認し接種するシステム。
厚生労働省はすでに新ワクチンのBA.1は配送を終え、新たにBA.4-5を各自治体に配布中だ。そのため自治体によってはBA.1しか打てないところとすでにBA.4-5に切り替わった自治体が出てきている。先のクリニック院長が新ワクチンの接種率が伸びない理由をこう言う。
「BA.4-5に切り替わってから接種するという人が予約をキャンセルしています。また、高齢者に医療機関と日付の予約を入れても、当日忘れる人がかなりいるんです。また3回接種したからもういいという人がかなり増えてきています」
政府は新ワクチンの接種を1日100万回を目標にスタートしたが、直近(11月11日)の接種回数は49万7642回と目標の半数に満たない。厚生労働省では新ワクチン接種の遅れをどう見ているのか。
■「危機感の薄れ」の懸念
「BA.1もBA.4-5も効果は変わりません。早く打てるところから打ってほしいのですが、国民の中に重症リスクも少ないなど、ワクチンはいつでも打てるといった危機感の薄れや、緊急事態宣言解除後の規制緩和や行動制限解除でワクチン接種より楽しむ方が先、と考える人が増えてきていることが懸念されてきています」
政府は第8波はすでに入り口まで来ているというが、オミクロン株からさらに変異した「XBB」ウイルスがシンガポールで、「BQ.1」ウイルスが米国などで広がりつつある。新たなウイルスの出現に免疫確保を最優先にしなければいけないのだが。
(ジャーナリスト・木野活明)
https://news.yahoo.co.jp/articles/179984542b685fc1a80134844521281f563e7957
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