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元阪神で日本ハム戦力外の谷川が引退決断「もがきっぱなしの5年間」 前向いて「プラスに変えられる人生に」
元阪神で、日本ハムを戦力外になった谷川昌希投手(30)が15日、現役引退を決断した。8日の12球団合同トライアウト(楽天生命)を受験も、この日までにNPBからオファーは届かず「トライアウトでしっかり投げ切れた。これでダメなら仕方ない」とキャリアに一区切りつけた。
九州三菱自動車から17年のドラフト5位で阪神に入団。プロ4年目だった21年4月に金銭トレードで日本ハムへ移籍した。2球団で通算43試合、2勝1敗、防御率5・33。目立った成績は残せず「1軍にいる時間も少なかったですし良い思い出はあまりないですね…。ずっともがきっぱなしだったので」と素直に明かした。それでも、持ち前の明るいキャラクターと人間性の高さで先輩、同輩、後輩にも恵まれた5年間。中でも阪神時代の恩師・矢野燿大元監督とタイガースで現役もともにした藤川球児氏の名を挙げて感謝した。
「矢野さんは戦力外になった時も連絡をいただいて。“無理に前を向く必要はないけど、最後は絶対前を向いて挑戦するぞ”と言葉をもらいました。球児さんは本当にたくさん相談を聞いていただきました。日本ハムに行ってからも自分から連絡していました」。今後は未定も、家族とも相談しセカンドキャリアへ歩を進める。
「この経験は絶対に生きると思っています。嫌な思い、辛いこともたくさんあったプロ生活でしたけど、これをプラスに変えられる人生にしていきたい。関わってもらったすべての人に感謝したいです」。“人生はこれからだ”と言わんばかりに谷川は爽快に前を向いた。(遠藤 礼)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6673f9f22943fe006fea3a44133ddf29c8345698