『機動戦士ガンダム』は、作りこまれた設定と、数多く発表された作品群がお互いを補完する、大河ドラマ的な重厚さを持つ作品です。一年戦争の緒戦で「全人口の半数が死に絶える」ほどの悲惨な戦いが展開された結果、地球連邦とジオン公国は宇宙世紀0079年1月31日に「南極条約」という戦時条約を結びます。
主な内容は
(1)「核兵器及び生物化学兵器の使用を禁止」、
(2)「スペースコロニーや小惑星爆弾などの大質量兵器禁止」、
(3)「中立地域(サイド6、ジオン公国の支配下にある月面都市グラナダを除く月面都市)の保護」、
(4)「木星船団公社所属艦の保護」、
(5)「捕虜の人道的扱いなど、待遇への取り決め」です。
南極条約は「地球連邦とジオン公国の間で結ばれた戦時条約」なので、一年戦争が終結した0080年1月1日時点で失効しているはずですが、その後の作品でも「南極条約が存続している」としか思えない軍備が続けられており、宇宙世紀の基本設定と言える条約となっています。
詳しく見ていきましょう。
※以下引用先で
(安藤昌季)
マグミクス2022.11.15
https://magmix.jp/post/121024