【里崎智也】「捕手QS率」72・5% 光る阪神梅野隆太郎 リードを数値化

【里崎智也】「捕手QS率」72・5% 光る阪神梅野隆太郎 リードを数値化

【里崎智也】「捕手QS率」72・5% 光る阪神梅野隆太郎 リードを数値化

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<深掘り。>
 リードを数値化する-。日刊スポーツ評論家・里崎智也氏(46)が、投手の評価基準となっているクオリティー・スタート(QS=6回以上、自責3以内)を活用し、捕手の「QS率」を算定。捕手の貢献度が可視化されたことで、見えてきたものとは…。【データ担当=多田周平、構成=井上真】
 ■里崎チャレンジ「リードを可視化して評価基準を作ってみる」
 私には捕手の評価基準を設けるという目標があります。ファンの皆さんになじむまで、チャレンジしようと考えています。評価基準の本質は「捕手が試合を作ったかどうか」です。リードのデータ変換にトライしました。
 投手QSをヒントにして、QSの視点を変えて活用することにしました。QS達成率の担い手の一方が投手ならば、捕手はもう一方で貢献しています。スポットを先発投手から正捕手に変え、先発マスクで6回以上出場、自責点3以下の達成率をバロメーターにしました。
 チーム表(A)を見ると、阪神、オリックス、ソフトバンクが上位に来ます。チーム表は全体をカバー。正捕手に特化したのが個人表(B=9選手)です。基本的に正捕手のQS率は、A表よりも良くなります。その平均値は2・1ポイントです。
 まずトップの捕手QS率を誇る梅野(阪神)が光ります。またAとの差を見ると、嶺井(DeNA)8・8ポイント増、中村(ヤクルト)3・9ポイント増、大城(巨人)3・1ポイント増、甲斐(ソフトバンク)2・7ポイント増と、よく試合を作っていることが数字に出ています。
 対してチーム表よりも低いのが炭谷(楽天)3・5ポイント減、森(西武)2・3ポイント減です。データでは捕手QS率で苦戦しています。西武はチーム防御率もリーグ1位ということを加味すると、森のリード面の課題が浮き彫りになります。
 規定出場試合(※メモ参照)に到達していない中では、伏見(オリックス)8・1ポイント増、松川(ロッテ)7・9ポイント増とよく健闘しています。一方、若月(オリックス)は3・8ポイント減と低い数字になりました。
 捕手QSを活用することで、「捕手が試合を作っているかどうか」を測ることができます。
 ◇ ◇ ◇
 捕手QS率を、チーム表と個人表で比較しながら分析することで、来季への課題も見えてきます。改善点が如実に出ているチームを解説します。
 まず、岡田新監督の阪神です。チーム表、個人表ともにトップ。なおかつ投手QS率(C)でも56・6%でトップ。バッテリー間の充実度が際立っています。それでも優勝に届かなかったのは、攻撃面と失策の多さによる無駄な失点になります。開幕9連敗は言うまでもなく、バッテリーの強さを援護する攻撃力、スキを与える失策の大幅減、この強化に尽きます。
 日本一オリックスも伏見がFA移籍した場合は、かなりのダメージが予想されます。西武森の獲得に動いており、仮にオリックスが獲得すると、打撃面の強化は見込めますが、ディフェンス面で伏見の穴を埋めることができるかどうか、そこは冷静に見極める必要がありそうです。
 同時に、森のFAで注目の西武は、仮に森が抜ければ攻撃面では大打撃を被りますが、守備面では不安要素があったことを考慮すると、移籍に伴う守備面でのダメージは少ないのではないかと想像します。
 松川は規定出場試合に達してないものの、健闘した数字を出しており、継続してディフェンス面を鍛えれば、吉井新監督を迎えた新生ロッテ浮上への重要なピースになりそうです。ただし、打撃面での成長は必須です。
 最後に、シーズン中に何かとざわついていた甲斐について触れておきます。たびたび批判の対象となっていましたが、こうして数字を見ると、よく踏ん張っていることがわかります。投手のQS率が12球団最低であるにもかかわらず、個人表で上位に食い込み、さらに平均値よりも高い2・7ポイントをたたき出しています。
 配球に限らずリード全般で投手陣をけん引した甲斐の能力の結果であり、同時に強力リリーフ陣の実力と言えます。それがゲーム差なしの2位という結果につながったと感じます。
 来季はエース千賀が抜けることが予想されます。ソフトバンクはエース依存度が高いチームです。2番手以降の先発陣の底上げが急務です。コンディション維持など投手整備をしておかないと、来季の戦いは不透明です。
 捕手の評価基準の提案から、「捕手が試合を作ったかどうか」が可視化され、さらにそこから各チームの改善点の考察・分析まで掘り下げることができました。(日刊スポーツ評論家)
 ◆捕手QS 先発で「6回、自責点3以内」を試合を作った指標として、先発投手を主体に考えたデータがQSであるのに対し、先発捕手に焦点を当てたのが捕手QSとなる。正捕手だけを抜き出したデータが個人表(B)。チームよりも個人の方が数字がアップする傾向にあり、その平均値は2・1ポイント。この平均値も参考に、正捕手のQS率を吟味する。正捕手の規定出場試合数をレギュラーシーズンの半分72試合までとする。今季もコロナ離脱により、チームによって出場試合数に差は出ている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/468fed5e723aca0fe2fef8e1c1b0c906759fff9d


結局は投手の力量やけど、梅野でダメなところが見当たらないわ。

【里崎智也】「捕手QS率」72・5% 光る阪神梅野隆太郎 リードを数値化(日刊スポーツ)
#Yahooニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/468fed5e723aca0fe2fef8e1c1b0c906759fff9d 


めっちゃええ記事。捕手の貢献値の数値化。みんな感覚的にはわかってたとは思うけどなんで坂本と併用やったのかいまだに謎すぎる。

【里崎智也】「捕手QS率」72・5% 光る阪神梅野隆太郎 リードを数値化  https://www.nikkansports.com/baseball/news/202211140000085.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp 


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