阪神・湯浅、自身初の沖縄自主トレ決断！来年1月「チーム梅野」に合流、WBC招集見据えハイピッチ調整へ

　阪神・湯浅が来年1月の自主トレを、プロ入り後初めて沖縄を拠点にして行うことが11日、分かった。例年、沖縄で合同自主トレを行っている「チーム梅野」の一員に加わり、来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック（WBC）本戦と、シーズンに向かう土台づくりに取り組む。

　10日まで「侍ジャパンシリーズ2022」に参戦し、登板2試合で2回無失点と存在感を示した。初の代表を終えて「（WBCのメンバーに）選ばれるように、改めてもっと頑張らないといけない」と決意を新たにした。本戦はシーズン前の3月に開催予定。まずはそこにピークを持って行くべく、冷える1月の関西地方を避け、温暖な沖縄でハイピッチ調整を進める算段だ。

　中継ぎでの代表選出を見据え「いずれは先発をやりたい」との思いも、いったん封印。すでに球団首脳陣との話し合いを経て、来季もリリーバーとして猛虎を支える覚悟を固めている。セ・リーグ史上最年少での最優秀中継ぎ投手へと飛躍を遂げた今季の結果を踏まえ、来季は岡田阪神の守護神候補にも挙がる右腕。「任せてもらえるのであれば9回をやりたい気持ちはある。任された場面で自分のやることをやるだけ」。そのためにも沖縄自主トレを踏み台に、WBC、ひいてはシーズン開幕からのフル回転につなげてみせる。

　高知・安芸の秋季キャンプには合流せず、きょう12日からは鳴尾浜などを拠点に練習予定。「肩、肘、腰だったり、体を全体的にしっかりメンテナンスして、リセットしながらもっと強化、成長できるように（オフを）過ごしたい」。日の丸での躍動と猛虎のストッパー襲名に向け、熱き右腕が歩みを進める。（阪井　日向）