去年の東京オリンピックで金メダルを獲得した香港の選手の表彰式が生中継された際、国歌を侮辱したとして条例違反の罪に問われた男性に、香港の裁判所は禁錮3か月を言い渡しました。香港メディアは、国歌を侮辱する行為を禁止する条例が施行されて初めての有罪判決だと伝えています。
香港のインターネットメディアの男性記者は、去年7月、東京オリンピックのフェンシング男子フルーレ個人で香港の選手が金メダルを獲得し、表彰式の模様が香港の商業施設で生中継された際、中国の国歌に対してブーイングを呼びかけたなどとして、「国歌条例」違反の罪に問われました。
香港の裁判所は10日、「公共の場で意図的に国歌を侮辱した」などとして、男性に禁錮3か月の実刑判決を言い渡しました。
香港では以前、サッカーの試合で国歌が流れた際、観客がブーイングをしてたびたび問題になり、香港の議会に当たる立法会ではおととし、民主派の議員らが強く反発する中、中国の国歌を侮辱する行為に罰則を科す「国歌条例」が可決されました。
現地のメディアは今回の判決について、「『国歌条例』が施行されてから初めての有罪判決だ」と伝えています。
NHK NEWS WEB
2022年11月11日 4時40分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221111/k10013887601000.html