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やっぱり関西人は「納豆嫌い」なのか? メーカーやスーパーに訊いてみた
(出典:Lmaga.jp) |
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納豆総合情報サイト・全国納豆協同組合連合会納豆PRセンターが2021年6月に公表した「納豆に関する調査」の調査結果報告書によると、「納豆を全く食べない」という回答が中国地方と四国地方で22.1%と最も多く、次いで近畿地方が17.4%、九州地方が13.8%だった。一方で東北地方は5.0%、関東地方は7.9%、北海道が8.1%と、近畿や九州に比べて低く、納豆好きが比較的多いという結果だった。
西日本に納豆嫌いが多いということは、昔から言い伝えられてきたため知っている人も多いかもしれない。では、なぜこのような納豆の好き嫌いに地域差が出たのだろうか。
今回はこの疑問を解消すべく、納豆市場シェアNo.1で創業90周年を迎える「おかめ納豆」でおなじみのタカノフーズ株式会社(以下、タカノフーズ) 納豆営業推進の市村真二さんに話を聞いた。
■西日本に納豆嫌いが多い理由は「海が近いから」?
納豆が嫌いな理由は、「においが嫌」「味が苦手」「ねばねばしている」など、人によってさまざまだが概ねこの3つに分かれる。もちろん「それが好き」と言う人もいるが、苦手な人にとってはこれらの特徴が我慢ならないものなのだろう。そんな納豆嫌いたちは西日本に多く、その理由として市村さんは「江戸時代の海運が関係しているかもしれない」と予想している。
「納豆は、江戸時代から食べられていたと言われています。当時は今ほど物流網が発達していなかったため、魚などを仕入れにくい内陸の地が多い東日本では、大豆をはじめとした穀物からたんぱく源を得ていたという歴史があります。そのため、保存食として納豆がよく食べられていました。逆に魚を手軽に食べられる西日本ではたんぱく質を魚で摂ることができるため、納豆を食べる必要がなかったのかもしれません。昔から大豆の消費量が多かったというルーツを辿れば、納豆の消費が多くなり得るのではないでしょうか」
海が近ければたんぱく源となる魚を調達できるが、内陸となれば海がないため漁ができない。そこで「畑の肉」と呼ばれるほどたんぱく質を多く含む大豆を育てて摂取していたというわけだ。内陸部に住んでいた人々にとっては欠*ことのできない栄養源だった。
逆に西日本は多くの県が海に面しているだけでなく、江戸時代には物流の一大拠点だった「天下の台所」の大坂(大阪)を抱えていた地域。そのため物資や食糧の調達がしやすく、魚を食べる機会が多かったと考えられるという。西日本で納豆が食べられない傾向にあるのは、そもそも昔から食べる習慣が少なかったために、あのにおいや味に馴染む機会が少なかったからかもしれないと市村さんは話す。
全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/422943caeaf4c7102eef28345de2a6f5cbbdcf25