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「韓国の外貨準備」1カ月で「147億ドル」消える…が、「約44億ドル」も計算が合わない 何故か?
池東旭先生の著作によれば、『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)に助けを求めた1997年11月には、公表200億ドル超に対して、72億ドルまで急減していました。
2022年11月08日、『韓国銀行』が09月時点での国際収支統計を公表したのですが、「外貨準備の増減」を見ると以下のようになっています。
↑黄色でフォーカスしてあるのが2022年09月時点での「外貨準備の増減」です/以下の「ECOS」で公表しているデータから切り出し
2022年「外貨準備の増減」推移
01月: -10億6670万ドル
02月: +3億1560万ドル
03月: -42億3,270万ドル
04月: -29億8,410万ドル
05月: -23億1,420万ドル
06月: -57億9,930万ドル
07月: +16億6,050万ドル
08月: +6億7,120万ドル
09月:-147億8,270万ドル
小計:-285億3,240万ドル
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
https://ecos.bok.or.kr/
”
09月には韓国の外貨準備は「147億8,270万ドル」も減少しています。
2022年01~10月累計では285億3,240万ドル減っています。
先にご紹介したとおり、国際収支統計の「外貨準備高の増減」と、毎月初旬に『韓国銀行』が公表している外貨準備高のデータでは増減の額が合いません。
2022年09月の外貨準備高を『韓国銀行』は以下のように公表していました。
2022年09月
外貨準備高:4,168億ドル(約60兆2,026億円)※
(前月比:-197億ドル)
<<内訳>>
⇒Securities:3,794億ドル(約54兆8,005億円)
(証券類)
前月比:-155億ドル
⇒Deposits:142億ドル(約2兆511億円)
(預金)
前月比:-37億ドル
⇒SDRs:141億ドル(約2兆366億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:-3億ドル
⇒IMF position:42億ドル(約6,067億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:-1億ドル
⇒Gold:48億ドル(約6,933億円)
(金)
前月比:増減なし
※円換算は2022年10月06日「1ドル=144.44円」のレートで算出
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Official Foreign Reserves(September 2022)」
http://www.bok.or.kr/eng/bbs/E0000634/view.do?nttId=10073130&menuNo=400069
”
上掲のように『韓国銀行』の発表によれば、09月はSecurities(証券類)「-155億ドル」とDeposits(預金)「-37億ドル」と合わせて、「-192億ドル」です。
ところが、今回発表された国際収支統計の外貨準備の増減では09月は「-147億8,270万ドル」です。「約44億ドル」も合いません。
もちろんこの合わなさは今に始まったことではありません。
同様に比較すると、2021年08月のように天地で「118億ドル」も合わないことがあるのです。
国際収支統計の方が遅れて公表されますので、こちらの方がより正確なのでしょうが、これほど合わないというのは不思議です。
いずれにせよ、2022年に韓国の外貨準備高が減少しているのは確かです。
(吉田ハンチング@dcp)
https://money1.jp/archives/93142