元阪神・中谷　健在示す１安打　甲子園を沸かせた和製大砲「後悔ないように」

　「１２球団合同トライアウト」（８日、楽天生命パーク宮城）

　かつて甲子園を沸かせた大砲がプロでの生き残りを懸けて、懸命にバットを振った。２１年に阪神からトレードでソフトバンクに移籍した中谷将大外野手（２９）が２打数１安打１死球とアピール。「後悔ないように、やれることをやろうと思ってやりました」と振り返った。

　打撃はまだまだ健在だ。第１打席は変則左腕・小石の前に空振り三振。それでも、２打席目は与那原の１４２キロを捉えて右前に。阪神時代の１７年に２０本塁打を放った実力の片りんを示した。

　自身の進路に関しては「いろいろ話を聞いて、自分が一番やりがいのあることをやりたい」と熟考する構え。戦力外となったソフトバンクには「本当いろいろ声を掛けてくださったので、感謝しかないです」と話した。