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双子ベビーカー乗車拒否? 都営バスの見解 大山加奈さんの投稿が話題
双子ベビーカー乗車拒否? 都営バスの見解 大山加奈さんの投稿が話題
元バレーボール選手の大山加奈さんが11月7日、双子のベビーカーで都営バスに乗ろうとして乗車拒否されたとLINEブログやインスタグラムに投稿し、話題となっている。
大山さんによると、最初は扉すら開けてもらえず、次に来たバスには別の乗客の補助があって乗れたものの、乗務員の手助けがなかったという。
幅の大きい双子用ベビーカーをめぐっては、都営バスが2018年に乗車拒否をしたとして問題となり、都が2021年にルール改定していた。ホームページには乗務員が補助するとも書かれている。
なぜ、こうした事態が起きたのか。東京都交通局に見解を聞いた。
●都営バス「見落とした可能性ある」
東京都交通局は「現在、乗務員の聞き取り等も含めて事実関係を確認中」としている。車いすや大きいベビーカーの場合、全員が乗る前扉の乗車列で運転手に伝えた上で、中扉から乗る手順になっているという。
「中扉の前でお待ちになっていた場合、運転手席から見えずに通り過ぎてしまった可能性もある」とする。系統が複数ある場合は乗車意思がはっきり分からないこともあり、今回は乗務員の確認が足りなかったと説明した。
また、乗車の補助については座席をたたむ、ベルトの固定などの作業を乗務員1人で難しい時は、他の乗客にお願いする場合もある。
今後の対策として「情報を共有し周知していく」とし、利用客に対しては▽前扉から乗車することの申し出▽手を上げるなどの意思表示ーを改めてお願いしたいとした。
●乗客側の意思表示も大事
大山さんは「晒すつもりではない」としながらも、以前、東急バスでも同じことがあったと投稿している。
時期が特定できないため、事実関係は不明だが、東急バスも取材に応じた。やはり前扉からの申し出が必要で、乗客の有無には気をつけているが、大山さんと同様の申し出があった場合は、時間や場所、ドラレコなどを検証して原因を突き止めるという。
「乗車拒否だとすれば論外だが、実際はケースバイケースのことが多く、対処の仕方を定期的に研修している」と説明。乗車時の補助については、停留所によって歩道と離れてしまう場所もあるため、やはり乗客に手助けを依頼することもある。
大山さんは「こんな思いをしている親御さんたちや車いすの方たちたくさんいると思うのです。批判も来るだろうけど声を上げていきます」と投稿。さまざまな人が暮らしやすくなるよう願うと書いている。
大山さんが2度目に挑戦して都営に乗車した際は、高齢の女性が手助けしてくれたという。1人で運転している乗務員だけでなく、周りの乗客も含めて助け合うことで「みなさんに気持ちよく乗っていただける」(東急バス)のではないだろうか。