イギリス・ランカシャー州で多数の犯罪歴を持つ55歳の男が、女子高生のコスプレをして学校の前で、同校に通う10~15歳の少女3人に話しかけ逮捕された。海外ニュースサイト『The Daily Star』と『Daily Mail Online』が10月26日までに報じた。
報道によると、男は過去に60件の罪を犯し、22件の有罪判決を受けていたという。犯罪の詳細は明かされていないが、2019年には子どもを性的虐待した罪で18カ月間刑務所にいた。この罪で男は10年間の性的危害防止命令の対象となった。
性的危害防止命令とは子どもの家庭教師として働くことや、インターネットで特定のページを見ることを禁ずる、性犯罪者に科される規制。指定のパソコンに監視ソフトウェアがインストールされ、インターネットの閲覧履歴の削除も禁止される。犯罪者によって規制の内容は異なるが、男の規制の詳細は不明である。
男は性的危害防止命令の対象だった2021年11月、白いネクタイ、ブレザー、スカートの制服姿で学校Aの外で座って待ち伏せ。学校から出てきた10?15歳の少女3人に「このネクタイは好きか」などと話しかけたそうだ。男の制服は学校Aの制服と同じ、もしくは似たものとみられている。男と少女らに面識はなく、たまたま学校から出てきたと思われる。
少女らは特に男と会話をしなかった。一方で、コスプレを着て学生を待ち伏せしていた男の行動を不審に思った人物から警察に相談があり、男は翌日に自宅で逮捕された。男の寝室からは男が着ていたとみられる制服が見つかった。男は「自分を心地よくするために制服を着ていた」と警察に話した。
2022年10月に男の裁判が行われた。女子高生のコスプレをして女子高生に近づいた事件のほかにも、男が2022年5月に保護施設から逃亡した10代の2人の少年と接触していたことも発覚。男は少年2人を家に連れて帰り、タバコとサイダーを与えたそうだ。男と少年2人は男の自宅で1時間ほど一緒に過ごしたが、その後、少年らは自ら施設に帰っている。男と少年2人に面識はなく、バス停で偶然出会った。少年らは性的な嫌がらせを受けていない。
裁判で男側の弁護士は「もう犯罪は繰り返さない」と主張した。だが、裁判官は女子高生に話しかけた事件と、少年2人を自宅に連れて帰った事件が性的危害防止命令に違反するとして男に16カ月の刑務所行きを言い渡した。なお、裁判官は男が女子高生に関連する衣服を今後一切着用することを禁じたほか、性犯罪者リストに無期限に登録することを命じた。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「制服のコスプレなんて、女子学生に話しかけるためだけにそこまでするのか。気持ち悪い」「55歳なんて明らかに中年の男。そんな人が女子高生のコスプレをしていたら恐怖でしかない」「女子学生にも少年にも男は手を出していない。それなのに刑務所に行くのは厳しい。ほかにも罰せられるべき犯罪者はいるのに」「性犯罪者は繰り返す。おおごとになる前にきちんと刑務所で反省させるべき。裁判官の決断を尊重する」「精神的な問題があるとしか思えない。再犯を防ぐためにも精神面の更生も必要」「一生刑務所にいてほしい」といった声が上がっていた。
たとえ身体的な危害を加えていなくても、過去の犯罪歴もあり男には刑務所行きの刑が下された。今後、重大な犯罪が起こることを防ぐためにも最善の決断だったのかもしれない。
以下ソース
https://npn.co.jp/article/detail/200025197
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