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ミサンガ注意の教員へ保護者抗議→学校謝罪「過剰では…」対応に疑問 教師は体調不良に・教育現場の苦慮 静岡県浜松の中学 【事なかれ主義の学校とゴリ押しモンスターペアレンツ】
あなたの静岡新聞
浜松市の市立中学校で9月下旬、授業中に生徒のミサンガを外した教員が保護者から抗議を受け、その後の対応を巡って体調を崩し、授業やクラス担任、部活動指導を行えない状態が続いていることが3日までに、関係者への取材で分かった。学校は生徒と保護者に「行き過ぎた指導だった」と謝罪したが、事態を知った他の生徒の保護者は「謝罪は過剰な対応ではないか」と同校の姿勢を疑問視する。保護者対応に苦慮する学校現場の実態が改めて浮かび上がった。
関係者によると、20代の女性講師が体育の授業中、2年の男子生徒が足に付けていたミサンガをほどき、生徒に手渡した。これに対し、保護者が「ミサンガが駄目という規則はあるのか」「足に触れたのはセクハラだ」などと主張し、女性講師の謝罪や学校全体への周知に加え、この生徒に関わらないよう学校と市教育委員会に求めた。
同校は「ミサンガは学習に不要で、授業中の指導の一環だった」と説明したが、数日後から生徒が登校しなくなった点を踏まえ、口頭などで複数回謝罪した。学年集会も開いて「女性講師に不適切な指導があった」と2年生全員に説明した。
だが、謝罪後も事態は収まらず、全校生徒への周知や女性講師の処分を求める要請が保護者からあった。この件に関連するSNSの投稿を巡る生徒間のトラブルも発生。同校教員や市教委職員は連日のように夜間まで残業し、休日も出勤するなど対応に追われたという。
女性講師は心身の不調を訴え、10月初旬から教科や部活の指導から外れている。2年生の保護者の1人は「過剰と思われる要求に、なぜ応じるのか。先生1人が突然いなくなって多くの生徒に影響が出ているのに、十分な説明もない」と話す。
市教委は「現在対応中の事案のため、回答は差し控えたい」としている。
「謝って収める傾向」 専門家、難しさ指摘
保護者からのクレーム対応に学校が苦慮しているのは全国的な課題だ。中には、理不尽と感じられる内容も少なくない。静岡大大学院教育学研究科の武井敦史教授は、学校は日頃から保護者や地域の支援を受ける立場にあり、「問題が起きた時だけ毅然(きぜん)と対応するのは難しい。謝罪して事態を丸く収めようとする傾向が見られる」と指摘する。
県教委と常葉大が2018年に、教員の多忙解消を目的に県内公立中の教員2921人から回答を得た調査では、「負担を感じる仕事」として生徒指導や問題行動の対応、教育委員会等からの調査・報告とともに、保護者対応を選ぶ回答が7割強に上った。
武井教授によると、保護者や地域住民の価値観の多様化で、「かつては問題にならなかったような指導がトラブルになる例は多い」という。効果的な対策として、学校の問題に弁護士が助言する「スクールロイヤー」導入や教職員のメンタルサポート充実を挙げる。
教育委員会に対してはトラブルへの対応が後手に回らないよう、「日ごろから過去の事例などに目を向け、判断力を高めておく必要がある」と強調する。
ソース https://news.yahoo.co.jp/articles/4139c53e5f3ce2b6821f66ebc848d96a81f7d1e7
<p style=”color:gray;text-align:right;”>引用元: <a href=”https://ift.tt/DzmTNBy” target=”_blank”>・【静岡】ミサンガ注意の教員へ保護者抗議→学校謝罪 「過剰では…」対応に疑問の声 教育現場の苦慮浮き彫り 浜松の中学 [夜のけいちゃん★]</a></p>
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