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朝ドラ「舞いあがれ!」のコテコテ演出 プロデューサーが明かす舞台裏
朝ドラ「舞いあがれ!」のコテコテ演出 プロデューサーが明かす舞台裏 …10月から始まったNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」は東大阪を舞台に、ヒロインの岩倉舞が空飛ぶ夢を追う物語だ。これまで多くの朝ドラで舞台… (出典:産経新聞) |
🛩舞いあがれ!
コテコテ演出 プロデューサーが明かす舞台裏!
■飛行機から東大阪 そもそも東大阪はなぜ、舞台に選ばれたのか。
ドラマの構想が練り始められたのは2年前。脚本を担当する桑原亮子さんの「飛行機が好き」という話から、空を見上げることに前向きなイメージを見いだし、ドラマのモチーフが決まったという。
新型コロナウイルス禍という困難な状況にあって、視聴者への希望のメッセージになるのではとの思いもあった。
巨大な飛行機は、無数の部品と、それを生み出す職人の偉大な技術でできている。
空飛ぶ夢を追うヒロインの土台に職人の存在を重ねたいと、ものづくりの町である東大阪が舞台に選ばれた。
■東大阪の言葉とは 朝ドラから聞こえる大阪の言葉は、時代や舞台によって異なる。
過去の朝ドラを振り返ると、「カーネーション」では大阪南部の泉州弁、「あさが来た」では中心部の船場(せんば)の言葉が飛び交った。
こうした地域ごとの言葉の違いは世代が若くなるにつれ薄れているとされ、「舞いあがれ」でヒロインの岩倉舞(福原遥)らは〝いわゆる大阪弁〟を使っている。
ところが、年配の登場人物は昔ながらの東大阪らしい言い回しにしていて、「関西の視聴者なら、その違いに気づけるかもしれない」(熊野CP)。
■東大阪のどこ? 浪速大学に進学したヒロインの舞だが、桜並木の横を歩きキャンパスにたどり着く。
このシーンを撮影したときの様子はメーキング映像にもあり、後方で近鉄電車が走り、背の高いマンションが見えた。
ロケ地は東大阪が誇るラグビーの聖地、東大阪市花園ラグビー場近くの恩智川沿いだ。
川岸の菜の花が満開になると圧巻のフォトスポットだ。
付近は住宅が多く、町工場が並ぶヒロインが暮らす景色とは趣が異なるが、映像の中のヒントから東大阪の多彩な景色を楽しむこともできる。
■陰謀渦巻く?浪速大学 舞が進学した「浪速大学」だが、ネーミングの理由は「大阪にある大学だと全国の視聴者に分かりやすいから」で、モデルになった大学はないという。
撮影も大阪公立大学など、いろんなキャンパスで行われたという。
フィクションの世界でしばしば登場する浪速大学だが、その大学病院を舞台に医学界の腐敗を描いた山崎豊子氏の小説「白い巨塔」のイメージがどうにも強い。
「舞いあがれ!」によって、浪速大学のブランド価値も上がるかもしれない。