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【韓国元通商交渉本部長】CPTPP加入申請、早いほどよい
CPTPPは日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、ペルー、チリ、シンガポール、ベトナム、マレーシア、ブルネイの11カ国が参加している高いレベルの地域貿易協定で、2018年末に発効した。
韓国はCPTPP加盟国ではないが、日本とメキシコを除いた残り9カ国とすでに自由貿易協定(FTA)を締結している。
韓国は21世紀に入ってFTAに関心を向け始め、2002年にチリと初めてFTAを締結した。2003年に発足した盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権は「FTAロードマップ」を作り、日本・メキシコとのFTAを最初に推進した。
しかし2003年に始まった日本とのFTA交渉は農産物市場の開放をめぐる両国間の隔たりで同年末に中断し、メキシコは韓国とのFTA推進に関心を見せず白紙になった。
1980年代半ばに35%水準まで高まった韓国の対米国輸出比率は持続的に低下し、2010年には10%まで落ちた。当時の通商専門家らはこれを韓国商品の国際競争力低下と判断し、懸念を表した。
政府はこうした傾向を反転させるため米国とFTA交渉を推進し、続いて欧州連合(EU)とも交渉を進めた。その後、政府は韓中FTAなど多数のFTAを締結し、現在57カ国を対象に計17件のFTAを履行している。
産業通商資源部によると、韓国のFTA相手国の国内総生産(GDP)を合わせた、いわゆる「経済領土」は世界GDPの78%で、これはチリ、ペルーに続いて世界で3番目に高い数値だ。
2020年を基準に韓国は経済規模が世界10位、貿易規模が世界9位、輸出規模が世界7位だ。客観的な統計でも韓国は「世界10位圏(G10)」国家に定着している。
政府はもう韓国の地位にふさわしい対外経済戦略を立てて推進する必要がある。すなわち、単純な輸出市場確保レベルを越え、新しい世界貿易秩序形成過程に積極的に参加し、韓国の国益を最大限に反映する努力が求められる。
このためには新しい国際通商規範の設定に主導的に参加し、高いレベルの地域貿易協定に加入するなど、韓国の対外経済関係を質的に一段階高い水準に発展させなければいけない。
中央日報日本語版2021.04.16 11:10
https://japanese.joins.com/JArticle/277736