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【妄想する韓国】 茶の人文学、梅月堂は韓国茶復活のブラックボックス…日本茶道は「韓国の草庵茶がその手本」
-文化人類学者パク・ジョンジン、草庵茶と韓国茶源流明かす
-「東洋精神文化の精髄…茶と共に未来備え」注文
※メウォルダン(梅月堂)…金時習(キム・シスプ)の号
◇チャ茶の人文学
チャ(茶)という字の形はサラム(人)、ナム(木)、プル(草)で成り立つ。 茶と人とは切り離せない関係だ。
茶研究家であり、『茶の世界』編集主幹のパク・ジョンジン文化人類学博士が、草庵茶と韓国茶の源流を明かした『茶の人文学1』を出版した。
著者は15年間、中国、日本、そして韓国全国の茶産地と茶人を訪ね歩いて、茶と茶文化に対する人類学的研究を開拓した。今回の本は、その結実としてこれから継続して出るシリーズの第一作目だ。
著者は、2016年12月から2019年2月まで世界日報・平和研究所の初代所長を歴任し、世界日報に「パク・ジョンジンの茶脈」を2年間66回にわたって連載した。 当時の内容を修正補完し、新しい解釈を加えて今回書籍として出した。
韓国で茶の大量生産時代を開いた済州島アモーレパシフィック「オソルロク」茶畑。 スプリンクラーなど現代式の施設を備えた。 本文抜粋
彼はこの本で、韓国内の茶界で茶聖として通じているチョウイ ウイスン(草衣・意恂)僧侶をを飛び越え、草庵茶を日本に伝えたメウォルダン キム・シスプ(梅月堂・金時習)をもう一人の近世茶聖として崇めなければならないと主張を展開している。 メウォルダン キム・シスプ(梅月堂・金時習)-キム・ジョンジク(金宗直)-ハンジェ イ・モク(寒斎・李穆)を朝鮮中期の茶文化中興期の3人組として挙げている。彼らはタサン チャン・ヤギョン(茶山・丁若鏞)-チョウイ ウイスン(草衣・意恂)-チュサ キム・ジョンフィ(秋史・金正喜)につながる朝鮮後期の茶文化中興期の3人組より350年以上前になる。
著者は、メウォルダン(梅月堂)の草庵茶精神が日本に伝わり、日本式に整えられ、今日の日本の草庵茶となり、今日の日本茶道の源流的性格を持たせていると考えている。千利休を頂点とする日本イエモトの茶道は極めて日本的なものであると言いながらも、韓国の草庵茶がその手本となったことを周知させる。
本2章「韓国の茶聖、メウォルダン(梅月堂)」で集中照明、分析されているメウォルダン(梅月堂)の草庵茶と茶生活の意味で、著者は「メウォルダン(梅月堂)は韓国茶復活のブラックボックス」と強調する。メウォルダン(梅月堂)の多くの茶時を分析するなど100ページ以上を割いて茶人としてのメウォルダン(梅月堂)について詳述している。
アヘン戦争(1840~1842)はイギリス人が中国の茶の輸入代金を用意するためにアヘンを売ったことから始まった。 本文抜粋
本で著者は、「茶文化こそ東洋精神文化の精髄」と語る。 韓国の茶道は、昔の伝統と栄光の再現を通じて東アジアの茶文化の復興において中枢的な役割を果たすべきと強調する。 コーヒーブームに陥った世界に茶文化の発展を通じて、茶と共にする未来ウェルビーイング時代を開拓して備えることを注文した。
人類学者が書いた最初の茶の専門書籍として評価されるこの本は、茶の歴史と生活、韓中日茶文化の比較などを経て、韓国茶のアイデンティティを明らかにするのはもちろん、茶人として備えるべき思想と姿勢、茶に対する国際的な情報と動向、そして茶の未来に対しても貴重な情報を提供するという点で、茶人の必読書として位置づけられると予想される。
パク・ジョンジンは1950年、大邱で生まれ、漢陽(ハンヤン)大学医学科を修了した後、国文科に移って卒業した。嶺南(ヨンナム)大学校大学院文化人類学科で修士と博士の学位を取得した。京郷新聞社に入社、主に文化部の記者として活動してから転職し、世界日報の文化部長、論説委員、初代平和研究所長を務めるなど、約40年間言論界に身を置いた。「茶の世界」440ページ。
全南毎日(韓国語)
http://www.jndn.com/article.php?aid=1618267875314888103