高校ラグビーの名門・常翔学園が、シード校として初戦の準々決勝で日新と対戦して快勝発進した。
同校は今年7月下旬に、合宿施設の脱衣所で着替えていた女性をスマートフォンで動画撮影したとして、
部員3人が8月に自主退学。不祥事の責任を取り、同部の野上友一監督が辞任し、同校初の女性監督として、
約20年以上にわたり副部長を務めてきた平池三記教諭が指揮をとった。2013年の近畿大会でも監督代行として
指揮をとったことはあるものの、正規監督としては初戦。試合後取材に応じた平池監督は「ホッとしました。
よく最後まで頑張ったと思う。ノーペナルティーが良かった」と笑みを浮かべた。
野上監督辞任後、急きょ学校から監督を依頼され「ためらいはありましたけど、やるしかない」と腹をくくった平池監督。
選手のメンタル面も保護者などと話し合い、声をかけあって見守ってきた。大阪教育大から一般会社の営業職に就職。
同校には99年に赴任したが「ラグビーの知識はゼロ。決勝の応援に全校生徒が行くときに行っていたくらい」と初心者だった。
縁があり01年から副部長を務め、合宿の手配など様々な事務処理をこなしていたという。突然監督という責任ある立場になったが
「野上はタッチしていませんが、相談はします。頼んだぞと言われたので、責任はあるし重かったですね」と就任当初を振り返った。
今後の目標はもちろん全国大会出場。名門ラグビー部の再建を託され「二度とこんなことが起きないように、毎回話をしています。
普段のルールも甘かったところもあったかもしれない。道徳的なこと、マナーを引き続き言い続けていきたい。思いやりを持ちなさいと
しょっちゅう言っています」とキッパリ。今後監督を続けるかという質問には「今頑張っているコーチもいますから」と、いい形での
バトンタッチを考えているという。
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