阪神・平田新ヘッド「ありのままで。アナと雪の」岡田監督サポート誓う

　阪神の平田勝男ヘッドコーチが３０日、甲子園での秋季練習後に取材に応じた。２軍監督としてフェニックス・リーグを指揮していたが、２４日の秋季練習初日からチームに合流。岡田新監督でのチームの状況を語った。自身については「ありのままで。アナと雪の（女王）」と持ち前の明るさと厳しさで、指揮官をサポートする決意を明かした。一問一答は以下の通り。

　　　◇　　◇　　　

　－今日も二遊間練習。基礎を徹底している。

　「我々、現役時代に岡田監督と嫌っちゅうほどやったから。あの頃、吉田義男さん、一枝（修平）さん、内野のスペシャリストを出したんでね。それを今懐かしく、ああいう練習をサブで嫌って言うほど。こういう体勢とったらここにくるとかさ。ゲッツーは俺は三遊間だったら、センター寄りに投げてほしいとか。懐かしく思い出して」

　（続けて）

　「『荒木井端』いうて新聞に今日出てたけど、『岡田平田』でやってたわけやから。君らは『荒木井端』なんて書いてね。水口コーチが怒って『岡田平田じゃないんですか』って。今日、水口コーチブチギレてたよ（笑い）。何が荒木井端だよ、あれをやり始めたのは岡田平田のコンビなんだよ。それを間違えないでくれよ」

　－昨日に比べて動きスムーズに。

　「スムーズになりましたね。昨日はやっぱり要領とか、初めて監督に指導してもらって、つかめない部分があった。今日なんかもうスムーズに。やっぱりいかに根気よく我々が守備コーチを含めてやっていくかっていうとこで。ゲッツー、ヤクルトと３０くらい差があんねん。ゲッツーを取れるところでしっかり取れるとやっぱりピッチャーが助かるし。チームも勝利に近づくっていう。それを常に練習するっちゅうことじゃないですか。馬場コーチにもう任せときゃ間違えないですよ。優勝のコーチだもん」

　－より競争が激化。

　「フェニックスの選手たちも張り切ってるだろうし。２日からの（秋季キャンプの）練習がそういうところで非常に楽しみになってきますよね。監督にまた新鮮なフェニックス行ってた選手たちのプレーも見てもらうし。それでいろんな練習のバリエーションができるし」

　－キャンプ前にこういう練習ができた。

　「これはもうコーチの人たち、監督の色んなアイデアというか。やっぱりスタンドから見ておられて、もっとこういう練習した方がいいのにな、とかキャンプでも見にこられてて。やっぱり内野出身だよ。我々、内野出身なんでね。吉田義男さん、安藤（統男）さん、中村（勝広）さんや、厳しい内野出身の監督さんたちの下、ずっとこういう練習を、現役時代に岡田監督とやってたんでね。『この体勢ならショートにトスしてくるんじゃないか』とかいろんな準備というか。そういうのを練習から、毎日やってたんでね。今のうちからそういう意識を持たせるっちゅうことやな」

　－秋季キャンプは基礎を徹底する。

　「もちろんもちろん。今は監督が言うように体ができているんで打ち込み、ノック、投げ込み。そういうのが一番できる時期なんで」

　－岡田体制になって選手の動きは。

　「選手たちは新しい監督になって、やっぱりアピールしてというところでみんな張り切って。すごく第１クールからそういう意識はガンガン伝わるわ。監督もすごく色んなとこで目配りというか、目が届かれるので。この２クールで、監督はほとんど選手たちのアレを把握しているよ」

　－その中でヘッドとしての役割は。

「いやいや、一緒一緒。僕は何も変わらない、平田勝男しかないですよ。僕はもうヘッドだからとか、２軍監督だからどうのっていう、変えられない。このままの、ありのままで。アナと雪の（女王）。ありのままで」