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元代表監督アギーレ氏、日本とスペインの“差に見解” 「足りない」と指摘したのは?
スペイン1部マジョルカを率いるハビエル・アギーレ監督が、クラブ公式SNSにアップされたインタビューで日本とスペインサッカーを比較。かつて日本代表監督を務めた指揮官は「全くもって違う」と、相違点に見解を述べている。
メキシコ人のアギーレ氏は、母国クラブのほか、アトレティコ・マドリード、エスパニョールなどスペインクラブでの指導経験があるだけでなく、2002年日韓ワールドカップ(W杯)、10年南アフリカW杯で母国代表を指揮した智将だ。14年7月からは、日本代表での采配も振るった。
ブラジルW杯でグループ敗退となったあとの日本を率いたアギーレ氏は、就任後初の国際大会となった2015年のアジアカップで準々決勝敗退に終わったものの、その手腕を評価する声は少なくなかった。しかしその矢先、スペイン検察庁から八百長の疑いでバレンシア予審裁判所に告発されたことを受け、志半ばで契約解除を余儀なくされている。
昨季の途中からマジョルカを率いるアギーレ氏は、クラブの公式SNSでアップされたインタビューの中で、日本とスペインサッカーの共通点、相違点に言及。似通うポイントとして規律正しさを挙げ、「2014年当時の日本代表では確かに秩序と戦術的な規律によって鍛えられたアイデンティティーを構築していました」と語っている。
一方、相違点については「競争心のレベル」を指摘。「日本はスペインと比較して同じレベルの競争心を持っていない。スペインでは簡単に手に入るものは何もない」とし、両国の文化、メンタリティーを引き合いに、63歳のベテラン指揮官なりの持論を展開した。
「競争心は全くもって違う。それは特にずる賢さの部分で表れます。ストリートサッカーで身に付くものでラテンサッカーのマリーシアと結び付いている。日本人のメンタリティーにはないものです。時間の経過とともにそうなっていくのでしょうが騙すとか嘘をつくとかではないんです。あと少しの競争心、それが足りていないんです。そういう小さなことがピッチの上での競争力をより高める」
スペインで数々のクラブチームを率い、日本サッカーへの接点もあるアギーレ氏。カタール・ワールドカップで相まみえる2か国の違いは、ベテラン指揮官の目に鮮明に映っているようだ。
FOOTBALL ZONE編集部
https://news.yahoo.co.jp/articles/a228f4e8fefc35af6e1eff73a8620e1f80dbc003