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マリエがタブーを破った!今なお芸能界にはびこる枕営業の実態
枕営業(まくらえいぎょう)とは、業務上で付き合いのある人間同士が、性的な関係を築くことによって、物事を有利に進めようとする営業方法のことである。 「枕」とは、本来は就寝に使用する代表的な寝具の1つにすぎないが、この言葉が「寝る」ことの換喩となっているため、次第に性行為、売春などの意味合いで用いられ
30キロバイト (4,568 語) – 2021年4月13日 (火) 14:56
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4月4日マリエが自身のインスタライブで「18歳(’06年)のころに島田紳助氏から肉体関係を迫られた」という衝撃告白をし、芸能界がざわついている。
話によると、その場にいた出川哲朗やお笑いコンビ『やるせなす』もマリエに関係を持つように勧め、島田氏からは「仕事はなくなるがそれでもいいか?」と念を押されたという。いわゆる“枕営業”だが、出川とやるせなすの両事務所がすでに否定しており、真相は定かではない。
実は島田、は’11年にも『アサヒ芸能』に、“枕強要を要求した過去”があったことを、当時人気のあった女性芸能人の名前も交えつつ報じられている。しかし、あのころはまだインターネットが今ほど普及しておらず、週刊誌を読む人も限られており、特に『アサ芸』はコアな読者が多いため報道が広がりを見せることはなかった。
10年もわいせつ行為を受けて……
’17年にハリウッドで大物プロデューサーや俳優のセクハラが問題になったとき、梅沢富美男は出演した番組のなかで、
《こんなことは昔からじゃないの。私、言っていいなら喋るけど。こんなことやっているやつはいっぱいいるよ。気をつけろ、本当、テレビ局も映画監督も》
と発言したこともあったが、今も、芸能界でそういった悪しき風習はまかり通っているのだろうか──。実は、近年にもそういった被害を告発してきた芸能人たちがいる。
’18年には女優・グラビアアイドルの石川優実が芸能界の“性接待”を1万字もの長文でネット上に告発している(現在は削除済み)。告発後にインタビューを受けて、当時の心境についてこのように語っていた。
《ふと、何年か前にしてしまったあの枕営業のようなことを思い出すと、しばらく考え込んでしまいます。もう終わったことですので、どうすることもできません。心の中でもやもやした気持ちを持ったまま、日々過ごしていました》(『文化通信特報版』)
今年の3月にはタレントの垣内りか(旧芸名・愛内里菜)が所属事務所のプロデューサーによるセクハラで精神的苦痛を受けたとして、1000万円の損害賠償を求めたという報道もあったばかりだ。当時、彼女は約10年にもわたって、プロデューサーだった男性から2人きりになるよう求められるなどして、わいせつ行為を受け続けた。次第に過呼吸やめまいに悩まされるようになり、歌手活動を引退してしまうことに。
告発の流れ、広がるか
つい先日、私も仕事でそのような話を耳にしたばかりだ──。
あるグラビアタレントの女性は、仕事を始めてすぐのころ、某芸能プロの社長から唐突に「枕営業は大丈夫だよね?」と聞かれたという。その社長は現在、準強制わいせつの容疑で逮捕され、懲役2年6か月の判決が下されている。テレビでも報道されていた。
マリエは『週刊文春』の取材に対し、改めて「全部真実」と語ったと、14日配信の『文春オンライン』が報じている。この流れは芸能界を変えるのだろうか。
「これまでだったらこのような話は次第に騒がれなくなって風化していくのですが、今回はどうなるか注目している人は多いです。芸能プロの関係者やテレビ局の人間で身に覚えのある人はいますので、マリエに触発されて声を上げるタレントが出てくるんじゃないかと戦々恐々としています。
しかし、枕営業に応じた側も“結局は仕事をもらっている”ケースが多いので、そこまで告発するタレントは増えないのかもしれませんが……」(キー局プロデューサー)
時代は変わった。マリエのSNSは瞬く間に拡散した。たとえ芸能界で“よく聞かれる話”であろうと決して許されるものではない、マリエの告白にそんなエールを送る人も増えている。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。
4/14(水) 19:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/807130cc481a9ef03b3d5cc8dc65aca738b121af?page=2