阪神　岡田新監督が「はっきり言うてな…」「お～ん」級に連呼する〝虎再生〟へのキーワード

　秋季練習から15年ぶりに復帰した阪神の新指揮官・岡田彰布監督（64）の独特な「岡田語録」が連日にわたって注目を集めている。ここまでは主に各メディアの間で「はっきり言うてな…」「お～ん」などがクローズアップ。だが、それらとは別に就任初日から一環して飛び出している別のキーワードもある。「反復」の二文字だ。

　これまでも今季の課題として浮き彫りとなっていた打力や、二遊間の強化など、来月2日からの秋季キャンプに向けた構想が持ち上がるたびに、岡田監督の口から、このキーワードが飛び出している。「～よ」「～やから」「～しかない」「～して覚えていくしか」など「～」には決まって「反復」が用いられており、就任後初となる秋季キャンプでは投打において基本方針となりそうだ。

　秋季キャンプでは、大山悠輔内野手（27）や梅野隆太郎捕手（31）ら中堅選手を含め、レギュラークラスも招集される見込み。悲願の「アレ」（優勝）へ向けて主力、若手問わず〝鍛錬の秋〟となるのは必至だ。とにかく指揮官は全選手に対し、さらなるレベルアップを課す必要性を痛感している模様だ。

　2004年から5シーズン指揮を執った前回政権時の岡田監督を知るチーム関係者も「現役の時は『3年やって初めてレギュラー、一人前』と言われた時代の人だからね。若手、中堅に関係なく（秋季キャンプに）行くメンバーはほぼ平等に〝反復練習〟は課されると思うよ。監督がレギュラーと認めているのは近本ぐらい」とし「大山にしても、梅野にしてもずっと一軍だけど、成績的には…というところ。『3年間、試合に出続けました』ではなく『3年間、高いレベルで安定した成績を出しました』という人をレギュラーと呼ぶだろうからね」。本来ならば調整が一任されるレギュラークラスのハードルも、今後は高くなる見込みだ。

　秋季練習第2クール初日の28日は投手陣を集め、秋季キャンプの基本方針を通達し「50球でもいいから」と連日のブルペン入り指令を出した猛虎指揮官。「〝本物〟に近づくには」と問われると「そりゃ、反復よ」。この意識がチーム内にしっかり浸透すれば、岡田監督が目指す「アレ（＝優勝）」もグッと近づきそうだ。

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