あわせて読みたい
【朝日新聞】立憲・枝野代表 台湾を「国」「島国」繰り返し言及
枝野氏は12日夕、翌日に告示をひかえた衆院北海道2区補欠選挙の同党公認候補・松木謙公氏の総決起集会に出席した。枝野氏は、新型コロナウイルス対策の好例として「世界の中でマスクしないで人数の制約なんかしないで会合のできる国がある。飲食も旅行も、国内旅行なら平気でできる国がある。台湾、ニュージーランド、オーストラリア」「この三つの国の共通点何か。島国だ」などと述べた。
告示日の13日朝の街頭演説でも、枝野氏は台湾について「国内での感染を事実上ゼロにしている国」などと「国」として言及した。
日本は1972年の日中共同声明で、台湾について「中華人民共和国の領土の不可分の一部」とする中国政府の立場を「十分理解し、尊重」するとした。外務省のサイトでは、台湾との関係について「非政府間の実務関係として維持」と説明。台湾は国連への加盟が認められておらず、世界保健機関(WHO)の年次総会へのオブザーバー出席についても中国の反対などで近年認められていない。一方、五輪などスポーツの大会や、世界貿易機関(WTO)など一部の国際機関には、中国の一部というニュアンスもある「チャイニーズタイペイ」という表記で加わっている。
同党本部役員室報道担当は、枝野氏の発言を認めたうえで、「党として台湾を国として認めているわけではない。表現として、誤解を与える話し方になったのかもしれない」と釈明した。(松尾一郎、榧場勇太)
朝日新聞 2021年4月13日 20時35分
https://www.asahi.com/articles/ASP4F6QS2P4FIIPE01V.html