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ハンドボール界の〝暴れん坊将軍〟 徳田新之介、カタールに渡る
1: 名無しさん@恐縮です 2022/10/26(水) 18:34:21.16 ID:Y7iG20tn9
円谷美晶
毎日新聞 2022/10/23 07:10(最終更新 10/24 18:27)
強くなるために選んだ行き先は、ライバルの懐だった。
中東・アラビア半島にあるカタール。礼拝を呼びかける「アザーン」が流れ、イスラム教徒のチームメートたちがお祈りを始める。
2021年の東京オリンピックでハンドボール男子日本代表のポイントゲッターとして戦った徳田新之介選手(26)は、カタールのクラブチーム「Al Duhail」(アルドゥハイル)でプレーする。カタールにやってきたのは今年3月。1カ月半のレンタル移籍を経て、夏から正式契約を結んだ。日本リーグの強豪「豊田合成」を退団し、新生活をスタートさせた。
移籍を決断したのは、パリ五輪への思い。東京五輪でハンドボール男子は、開催国枠でソウル五輪(1988年)以来8大会ぶりに出場。33年ぶりに勝利を挙げたものの、決勝トーナメント進出は逃した。「いい経験でしたが、チームとしても個人としても『もっとできる』と悔しさが残りました」と振り返る。同時に、次のパリ五輪への思いが強まった。
日本がパリ五輪に出場するには、23年のアジア予選で優勝するか、五輪予選トーナメントで結果を残さなければならない。再び五輪の舞台に日本が立てるかどうか、現時点では不透明だ。日本として、個人として力をつけようと、東京五輪後は海外に挑戦する選手が増えている。
そんな中、東京五輪前にハンガリーでプレーした経験があり、再びヨーロッパへの移籍を考えていたところ、アルドゥハイルから声がかかった。これまで中東でプレーした日本選手はおらず、「オファーが来るとは思わなかった」と驚いた。
カタールは15年の世界選手権2位で、アジア選手権5連覇中の「アジア王者」。パリ五輪に出場するためのアジア予選では最大のライバルだ。「カタールの戦い方を知ることは日本のプラスになる。レベルも高く、ここで力をつけたい」と挑戦を決めた。